専攻/講座/分野 共生人間学/人間社会論/文化社会論
総人学系 人間科学
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Message to the prospective students

 18世紀のフランス社会において、知がどこで、どのように、開拓され、保存され、管理されていたかという問題が主な研究対象です。これはフーコーが提起した知と権力の関係の問題とつながるもので、最近はたとえば、18世紀後半から19世紀前半までにおける精神医学と刑法の関係について研究しました。またフランスの建築規制を実地に調査しつつ、都市の統一的景観とその保存の可能性を歴史的に見直す試みなども行っています。授業では、フランスの文化や社会を幅広く理解してもらえるようにフランス料理、モード、現代芸術などの話もしています。

研究分野 制度文化論、フランス18世紀思想、フランス現代思想、精神医学史、都市論、
キーワード フランス、思想、18世紀、啓蒙主義、モンテスキュー、ルソー、ディドロ、ヴォルテール、現代思想、フーコー、ドゥルーズ、デリダ、精神医学、ピネル、都市計画、精神医学史
研究テーマ 人間はさまざまな制度を、有形・無形にかかわらず、自らのまわりに形成してきた。国家や都市や家族といった政治的・社会的な制度は、また一方でその共同体固有の文化の表現でもある。制度文化史はこのような観点から、政治・社会・文化などのさまざまな領域における伝統と現代との関わりを「制度」という枠組みでとらえ、その成立の歴史的な過程を明らかにしながら、今日生じている問題に対してなんらかの提言を行おうという研究方法である。研究指導担当者(多賀)の最近の研究は、おもに医療制度と都市計画というふたつの領域に関わっている。前者では、これまでに麻薬の法的規制の必要性や心神喪失者の無答責という原則が、歴史的にどういう概念装置とともに制度化されてきたかということを明らかにしてきており、今後はフランスの制度論的精神医学グループと連携を取りながら、医療の現場における固定化した階級制度の見直しや病院という場そのものの新たな概念の形成を計る。後者では、とりわけ文化遺産保存と都市計画の共存という視点から、遺産という概念と「ディスタンス(隔たり)」という概念が、フランスではフランス革命ののちロマン主義において結びついたこと、また「ファサディスム」(建物の通りに面した側を公共の領域に属するものと見なし、それに見合った規制をする)という概念がどう形成されてきたか、その本質は何かなどを探る。また将来的には、家族制度や教育制度に関しても同様の観点から研究を進める予定である。学生の指導にあたっては、以上のような担当者の研究ないし方法論を教授すると同時に、真にオリジナルな研究に不可欠な、文献の読解力や資料の収集・分析能力の育成にも努める。
代表的著書,論文等 1.「象徴の場としての無意識 ―ハルトマン、ヘルムホルツ、ルスロ」(宇佐美 斉 編『象徴主義の光と影』、pp.248-261、ミネルヴァ書房、1997年)
2.「フランス的知の形成」(田辺 保 編『フランス学を学ぶ人のために』、pp.280-297、世界思想社、1998年)
3.「幸福の装置としての国家」(国際高等研究所共同研究報告書、『比較幸福学』、pp.195-208、1999年)
4.「麻薬の法的規制と文学 ―セガレンとアルトーの発言をめぐって―」(『フランスにおける心と体の病理 ―中世から現代まで―』、pp.151-168、 2000年)
5.「奪われた狂人たち ―フランス革命から1838年までの刑法と精神医学―」(『思想』、2002年6月号、pp.76-95、岩波書店)
所属学会,その他の研究活動等 日本フランス語・フランス文学会
18世紀学会
担当授業
  • 学部 西欧文化・社会論講義・演習III
  • 大学院修士課程 制度・生活文化論講義・演習
  • 大学院博士課程 制度・生活文化論講義・演習
  • 全学共通科目 フランス語I・II
経歴等 1975年4月 京都大学文学部入学
1979年3月 京都大学文学部哲学科美学美術史学科卒業、文学士
1979年4月 京都大学大学院文学研究科フランス語フランス文学科入学
1981年3月 同研究科博士前期課程(修士課程)修了、文学修士
1981年4月 同研究科博士後期課程進級
1983年9月 パリ第4大学ソルボンヌ(フランス語研究科)、博士課程留学
1989年2月 同大学博士号取得、docteur es lettres
1989年3月 京都大学文学研究科フランス語フランス文学科博士後期課程修了
1989年10月 和歌山大学経済学部専任講師
1990年10月 同大学同学部助教授
1992年4月 京都大学教養部助教授
1992年10月 京都大学総合人間学部助教授

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