奥田 敏広 (おくだ としひろ)教授
専攻/講座/分野 | 共生人間学/思想文化論/文芸表象論 |
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総人学系 | 人間科学 |
所属機関/部局 | |
電子メール | akihiro042756 at mark yahoo.co.jp |
個人ページ | Website |

研究分野 | 近現代ドイツ語圏の文学と文化 |
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キーワード | 20世紀長編小説、19世紀市民悲劇、近代、ロマン主義、ナチズム、神話、伝説、トーマス・マン |
研究テーマ | 私の研究対象は、近現代ドイツ文学であり、同性愛嗜好をもった亡命作家トーマス・マンや、反ナチズムユダヤ人作家リオン・フォイヒトヴァンガー、現代社会を批判し続ける戦後ドイツを代表する作家マルティン・ヴァルザーらを中心に研究してきました。 しかし、狭い意味での文学に留まるのではなく、それらの文学を思想や政治、社会や宗教との関係の中で捉え、人間の表象現象のひとつとして考察してきました。たとえば今日のトーマス・マン研究は、原稿や日記、書簡や蔵書などの遺品がちょうど出揃い、実証的精密さを高めていますが、私はそういう精緻をきわめる実証的・文献学的成果に目配りしつつも、あくまでそれらが時代と社会にとって、またこの作家の創作上いかなる意味を持つのかを問題にしています。 そういう中で、アルフレート・ボイムラーによる母権論のロマン主義的受容の分析らを通じて近代ナショナリズムの問題にも関心を寄せてきましたが、最近では、「近代」芸術の巨人リヒャルト・ワーグナーにおける神話と伝説の問題、「近代」の生み出した「反近代」という問題を通じて、宗教に代わりエロスを究極の救済とする近代芸術における愛の有り様について興味を持っています。 |
代表的著書,論文等 | *ワーグナーと恋する聖女たち(松籟社、2011年3月) *トーマス・マンとクラウス・マン(ナカニシヤ出版、2006年1月) *PCという名のタブー、あるいは最近のマルティン・ヴァルザー (『京都大学総合人間学部紀要』第3巻、1996年) |
所属学会,その他の研究活動等 | 日本独文学会 |
担当授業 |
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経歴等 |