専攻/講座/分野 共生人間学/認知・行動科学/行動制御学
総人学系
所属機関/部局 国際高等教育院
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研究分野 〔人間発達史論・思想形成史論分野〕発達論、発達診断学、障害学、教育学、神経科学、発達臨床心理学、生理心理学。〔地球環境生成史論分野〕地形発達論、自然地理学・地域学、地殻変動論、共生人間学原論
キーワード 人格形成の発達的基礎(発達学)、変異の進化的意義(進化学)、生成発展の法則性(形成学)、発達保障実践の新構想(教育学)、人間的価値形成の理論と実践(総合学)
研究テーマ ■〔発達概念の発展と発達研究の意義〕
 発達(Development)の語は、包み込まれた未知の可能性が花開いていく過程を表す魅力的な言葉として地球上に生まれ、その概念の内容を豊かにしてきた。国連では、1986年に『発達への権利に関する宣言』(発達権宣言)が採択された。どのような条件のもとにあろうともすべての人たちの発達を保障し尊重しようとする宣言であった。それ以後21世紀を迎えた現在、相互の尊重と信頼と期待のもとに、子どもたち、大人たちの発達を支えていくためには、どのような実証研究と理論の構成が、どのような社会的実践の展開が求められているのであろうか。

 人間は、全身活動系(発達の下部連関)・手指操作活動系(基本連関)・認知・言語活動系(上部連関)を動的に統合し、自己表現活動系(内部連関)及び社会的交流活動系(散逸連関)の生成・充実を媒介として自然的・社会的な諸環境に働きかけ、そうすることによって同時に自らの心理的・生理的・社会的な諸特質を発展させてきた。

 人格の発達的基礎としての主体の<自己信頼性>と<価値感受性>の形成・充実が、対象の科学的・客観的な<空間的・構造的、時間的、価値的な認識(社会的・歴史的認識)>と連関しあうことによって、個別の諸機能の発達が実現される。それは私たち自身の発達認識それ自体をも新たにし、考究すべき新しい「問題」を私たちに意識させることにもつながるだろう。

 本研究室では、人間の発達のこの局面連関的・社会構成的・自己秩序形成的な特質を、神経科学・生理心理学、発達臨床心理学、教育学等の研究方法を総合して解明することを目指している。近年は特に次のような諸課題について探求してきた。

 1)人間と環境の相互交流の様式が発達過程でどのように充実し変化し発展していくか。
 2)その相互交流の様式によって人間がどのように発達するか。
 3)そのような発達を十分に実現していくためには保育・教育・療育・医療・労働・社会福祉等の領域においてどのような諸環境・諸条件の充実が必要か。

■〔研究目標〕
 (1)発達の質的な転換・飛躍の過程に焦点をあて、その基本機構に関する総合的・学際的研究を行うとともに、胎生期・乳児期・幼児期・児童期・青年期・成人期・壮年期・熟年期それぞれの発達の舞台にたつ人たちの発達そのものの特質と、発達を進めていく社会的過程の特質とを、新しい視点から描き出す。

 (2)乳幼児保育、初等・中等・高等教育、社会教育システムを対象として、特に、発達の基本機構に障害をもつ場合の総合的な療育システムのあり方を理論的に構築し、実践的に検討する。

 (3)これらの成果をもとに、人類全体の生命と健康を守り発達を尊重し保障していくためにはどのような総合理論と社会実践が必要となるかを考究し、新たな社会システムのあり方を構想し実現していく。

 社会の新たな担い手となる人たちが発達についての新しい見方に触れて、自分自身の未知の価値を発見し、人間の可能性を新たに評価する力を得られていくことを願う。

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■〔教育目標〕
 ①学術的教養(普遍的な価値の発見と認識):
 自分が志す専門分野とともに、自分自身の専門とは異なる諸学問の基礎から最先端に到る知識と思考方法を学んでいくことを通じて、一見異なる分野や対象の底をついて流れる「共通」の「普遍」的な一般理論があることに気づく力を形成していく。
 それを通して、自分を含めた周りのすべての人たちに「共通」する「普遍」的な人間的価値があることを発見し、そのような共通価値(法則的価値)を認識し、尊重し、共有する力を培う。

 ②異文化理解(異なる価値の理解と相互交流):
 自分や他者や対象の普遍的な価値を発見し認識していくことを通して、新たな独自の価値を感受し認識する力を獲得し、自分自身及び他者に対する信頼性を高めていく。
 また、価値形態としての「言語」(母国語および外国語)の認識・運用力を身につけることによって、自分個人だけでなく、他者や異なる文化の価値を感受する力を高め、それによって他者や異文化を深く理解し、異質な人たちとも相互に交流し理解しあう力を培うとともに、自他に共通するさらに新たな価値を発見し創造していく基本的な力量を啓培する。

 ③基盤的・社会的知力(知識・技術の構造的・発達的な理解とその社会的な活用):
 自他に共通する価値を発見する力の獲得を通じて、対象の「構造の法則性」の認識を深めていく。また、自他の価値の生成・発展の過程を認識する力の獲得を通じて、対象の「変化の法則性」を発見する力を高めていく。
 このようにして対象の未知の価値の構造とその形成のしくみを認識し、新たな知識・技術を創出し、それを社会の中で活かし展開していく「社会的交流力」を身につけることによって、自分自身の未知の価値を発見する力を培い、自己信頼性を新たに形成し充実させていく基本的な力量を獲得する。

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代表的著書,論文等 ◆〔発達心理学分野〕 Tanaka, S."Developmental Relationships among Self Recognition, Subject-Object Interactivities and Social Communication in Human Infants and Young Chimpanzees," Fragmenta Ioannea Collecta (F.I.C.), Vol.6, pp.69-80 (in English), and pp.81-91 (in Czech), 2007.
◆〔臨床心理学分野〕 田中真介「乳幼児期・児童期臨床心理学」, 村井健祐編「応用心理学の現在」(第2章), 北樹出版, pp.27-45. 2001.
◆〔医科学分野〕 田中真介「重度心身障害児へのBCG接種による健康被害と療育生活」障害者問題研究, 26-4, 335-349, 1999., 田中真介「重度心身障害児の発達権保障と社会的条件整備-予防接種健康被害救済制度の適用実態に関する事例の検討-」京都大学総合人間学部紀要, 第3巻, pp.91-109, 1996.
◆〔教育学分野〕 Tanaka S., "Development and Education in Childhood I ," Kyoto University, Pp.160, 1998., 田中真介「重度心身障害児の発達と療育」京都大学, Pp.320, 1995.
◆〔自然地理学分野〕 田中真介「北松型地すべりの運動様式と地域特性, 地すべり学会シンポジウム「長崎県北松型地すべりに関するシンポジウムと現地討論会」基調報告論文集, pp.12-23, 1995.
所属学会,その他の研究活動等
担当授業
  • 学部
  • 大学院修士課程 行動発達論
    行動制御学演習
    認知・行動科学総合演習など
  • 大学院博士課程 行動発達論
    認知・行動科学など
  • 全学共通科目 発達論
    スポーツ医科学
    総合人間学ゼミナール
    地域調査論基礎ゼミナール
    スポーツ実習
    スポーツ指導法ゼミナールなど
経歴等 (略歴)
1987-京都大学助手(教養部)
1992-京都大学助手(総合人間学部)
1998-京都大学助教授(体育指導センター)
2003-京都大学大学院人間・環境学研究科を兼担(流動教員)
2004-京都大学助教授(高等教育研究開発推進センター)      
    全学共通教育カリキュラム企画開発部門(第2部門)
    大学院人間・環境学研究科を兼担(流動教員より協力教員へ)
2007-京都大学准教授(高等教育研究開発推進センター)
2011-京都大学准教授(高等教育研究開発推進機構)
2013-国際高等教育院、現在に至る。
    大学院人間・環境学研究科を兼担(協力教員)

(兼任の部局/機関)
1992-大学院人間・環境学研究科を兼担、現在に至る。
2003-スポーツ指導・相談室(専任相談員)、現在に至る。
2007-健康科学センター(学内非常勤講師)、現在に至る。

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