京都大学静照会




京都大学静照会について


京都大学静照会(きょうとだいがく せいしょうかい)は、京都大学総合人間学部および大学院人間・環境学研究科の同窓会組織です。2005年12月に「京都大学総合人間学部 人間・環境学研究科同窓会」として設立され、爾来、卒業生・修了生・在学生・新旧教職員の親睦・交流を図るべく活動しております。2018年には、「京都大学静照会」へと改称致しました。「静照会」の名称は、本学部・本研究科の佐野宏教授の考案によるもので、その由来は以下の通りです。


「静照会」命名のこと

会名の「静照会」(せいしょうかい)は、第三高等学校寮歌に由来する。沢村専太郎(沢村胡夷)の作詞「逍遙の歌」の末に「見よ洛陽の花霞、櫻の下の男の子らが、今逍遙に月白く、静かに照れり吉田山」とある。同歌冒頭の「都の花に嘯けば、月こそかかれ吉田山」に対応し、まさに月が照る姿でこの歌は閉じられている。先哲至理の教えを口ずさみながら、志高く自らの将来を夢見る彼等がそこにはいる。春霞たなびく夕暮れの洛中の桜の下、淡然自放、快然自足の彼等が、ふと返り見したのは吉田山であった。そこには満月が顔を出している。春の洛陽の喧騒をよそに、吉田山はただ静かに月に照らされている。彼等の帰るその場所は先哲の叡智を学び、ともに将来を語り合う場でもあった。どんな華やぎや喧騒にあっても、静かに照らされる吉田山を忘れない。これが第三高等学校以来、変わらぬ京都大学生の姿である。卒業生らが集う場として、いかなる時代の荒波にあろうとも叡智の光に静かに照らす場であることを願い、かつはまた、いくつになってもともに志を語り合える場であることを思って、本会の名を「静照会」と命名する。