博士後期課程2回生の黄科捷さん(田部勢津久研究室)が37th Meeting on Glasses for Photonicsにおいて優秀ポスター賞を受賞しました
大学院生
研究
黄科捷さん(博士後期課程2回生 物質科学講座 田部勢津久研究室)が、2026年7月31日に37th Meeting on Glasses for Photonicsにて優秀ポスター発表賞を受賞しました.
- ポスター賞の決定 (37th Meeting on Glass Photonics Webサイト)
黄さんの研究題目と研究概要は次のとおりです.
研究題目: 「ガラス中ペロブスカイトナノ結晶における光誘起ハロゲン移動
― CsPb(Br,I)3 含有結晶化ガラスにおける可逆的な蛍光色変化―」
研究概要: 無機混合ハロゲン化物ペロブスカイト(CsPbX3, X=Cl,Br,I)は、ハロゲン元素の組成を変化させることで、バンドギャップエネルギーを可視光領域全体にわたって制御できるという特徴を有することから、ディスプレイデバイスや太陽電池の光吸収層材料など、さまざまな応用分野で注目されています。
本研究では、無機混合ハロゲン化物ペロブスカイトナノ結晶を含む結晶化ガラスを対象とし、ハロゲンイオン移動機構の解明に取り組んでいます。このたび本研究において、試料が光照射によって蛍光色を黄色から赤色へと変化させ、また照射を停止すると照射前の状態に戻るという独特な現象を発見しました。蛍光色の変化は、光照射によって試料中のハロゲン元素が再分布することに起因するものです。この現象は、これまで考えられてきた「ガラスの存在によってナノ結晶の構造安定性が向上する」という認識を覆すものであり、「光駆動ガラスとナノ結晶間の物質交換」という新たな可能性を示す重要な成果です。この変化機構を明らかにすることは、混合ハロゲン化物ペロブスカイト量子ドット結晶化ガラスの将来的なディスプレイや太陽電池への応用に向けて、新たな知見を提供するものと期待されます。