人文・社会諸科学の領域横断的アプローチによる、持続可能な共生世界・共生社会の実現に向けた総合知の創出
英国議会議事堂時計台 |
米国連邦最高裁判所庁舎 |
- 西欧近代主義の淵源・成果・問題の再検討
- グローバルおよびローカルの両次元における共生の模索
- 新たな世界観の構築
持続可能な共生世界・共生社会の実現の可能性とその難しさとに向き合いながら、共生の上に成り立つ新たなグローバル・コミュニティおよびローカル・コミュニティの構築に向けた社会制度・社会関係のあり方を、多元的に考究します。そのために、本講座では、国際関係・外交関係、世界の諸地域の歴史・社会(アメリカ・ヨーロッパ・インド等)、経済・資本制システム、環境・資源、移民、労働関係、公共政策・民主主義、メディア、憲法・司法システム等、幅広い事象に着目します。その際、政治論・政策論・外交論・経済論・環境論・法律論・社会論・歴史論・思想論等を、領域横断的に相関させることにより、上記目的に寄与する総合知を創出します。また、それを実践し、活用できる人材を育成します。
教員紹介
浅野 耕太 教授, 小畑 史子 教授, 齋藤 嘉臣 教授, 佐藤 公美 教授, 佐野 亘 教授, 大黒 弘慈 教授, 縄田 浩志 教授, 広井 良典 教授, 森口 由香 教授, 菊池 亨輔 准教授, 柴山 桂太 准教授, 徳永 悠 准教授, 福元 健之 准教授, 見平 典 准教授, 三代川 寛子 准教授, バッテ, パッラヴィ・K 講師, 鵜飼 大介 助教, 宇佐美 誠 (授業担当,※地球環境学堂) |
浅野 耕太 教授
環境と人間との関わりについて深く関心を持つ学生を募集します.魚釣りには釣針が,凧揚げには凧が必要なように,アカデミックな世界でも対象毎に世界を腑分けする道具が必要です.環境問題において,経済学はなかなか強力な道具となります.基本から指導しますが,やや数理的な側面が強い分野ですので「数式で美しく刺繍された資料を相棒に分かるまで何時間も我慢して考え続ける能力」を期待します.さらに,疲れたときにおいしいコーヒーを入れるスキルと寒いジョークで笑える余裕も大切かもしれません.
小畑 史子 教授
職場環境・労働環境に関連する問題を研究対象とする研究室です.法律の条文解釈や裁判例の分析,比較法等の手法を用いて,職場環境に関する個別具体的な紛争の解決や,国全体の雇用社会の変革の方向を模索します.
この研究には,社会に対する深い関心と広い見識が必要です。広く学ぶ意欲とひたむきに探究する姿勢をもった方に来ていただきたいと考えています.齋藤 嘉臣 教授
主たる研究対象は戦後イギリス外交史、文化交流史です。これまで、戦後ヨーロッパ国際政治に焦点を当て、米仏独ソが独自のデタント政策を追求した1960ー70年代に、イギリスが展開したデタント政策の独自性を探ってきました。また、戦後イギリスによる対共産圏(特にソ連・東欧諸国)文化交流の実態を再検討する試みにも従事してきました。さらに、「アメリカの音楽」とされるジャズがグローバルに受容される過程でいかなる政治力学が生じたのか検証することで、「アメリカを超えるジャズ」の来歴も検討する研究も行なってきました。近年は戦後日英関係に焦点を当て、イギリスの対日広報・プロパガンダの実像を解明することを試みています。
佐藤 公美 教授
佐野 亘 教授
研究することは,単に勉強することとは違います.いくら多くの知識を手に入れても,研究者としてうまくいくとは限りません.といって,もちろん,センスのようなものも大事なのですが,それだけでも不十分です.粘り強く考え続けること,他者ときちんとコミュニケーションがとれること,「強情」とはちがう意味で自分なりの「こだわり」を持ち続けられること,などなども重要です.「公共政策」というあいまいな対象を,自分なりの視点から理論的に突き詰めたいと考えているひとに来てほしいと思っています.
大黒 弘慈 教授
経済学にとって貨幣は意外にも鬼門である。その中で著名な経済思想家が貨幣をいかに考えてきたかを、かならずしも経済学の枠に囚われることなく検討する(貨幣・信用思想史)。さらに貨幣と信用とを軸にして資本制システムがいかに存立しているか、その構造を分析する(経済学原理)。現在は、「模倣」と「勢力」と「同感」をキーワードに資本制システムを捉え返すことに取り組んでいる。
縄田 浩志 教授
広井 良典 教授
森口 由香 教授
菊池 亨輔 准教授
法的思考、すなわち法解釈・法適用の方法と法的理由づけの様式について研究しています。法学および裁判は、隣接諸科学の知見や社会常識・社会状況をどのように取り入れていくのか、そのような法外的要素の摂取を法的理由づけのなかに組み込むのかといった点に関心を持ちつつ、それと関連の深いドイツやアメリカなどにおける法思想を捉え直しています。
柴山 桂太 准教授
グローバリゼーションは国家と市場の関係をどのように変えつつあるのか。以上の問題意識からこれまで、①グローバリゼーションの歴史比較、②国家論と市場経済論の接合、③ケインズを中心とした二〇世紀経済思想の読み直しなどを行ってきた。最近は、世界経済危機や地域紛争の背後にある諸要因について、グローバリゼーションの行き詰まりという観点から考察を進めている。
徳永 悠 准教授
福元 健之 准教授
【大学院進学を希望する方へ】 歴史学の専門性を活かした職業(研究者や教員など)を目指す方々を歓迎します。海外の資料調査が求められる西洋史学は、大学院生にとっては財政負担が大きい学問分野ですが、幸い、研究資金が徐々に若手研究者にいきわたるようになっています。大学で落ち着いて勉強することが重要であることは言うまでもありませんが、積極的に資金をとって調査にいったり、国内外の研究会・学会に参加したりすることで、道は拓けてきます。この分野でもっと勉強したいという方は、遠慮なく上記アドレスにまでメールをください。
見平 典 准教授
憲法と司法政治を研究しています。確立された学問分野である憲法学とは異なり、司法政治学については初めて耳にするという方も少なくないと思いますが、これは司法過程を政治学的に分析することを任務とする学問分野です。司法政治学の知見は、より良い法制度を構築する上でも、より豊かな法解釈論を展開する上でも基礎になるものであり、とりわけ司法部門と政治部門の相互関係が重要な憲法の領域において、このことは妥当します。このような理由から、私は憲法学と司法政治学を研究の両輪としており、双方の知見を活かした研究・教育に取り組んでいます。憲法・司法政治に関心のある方、将来法の定立・運用等に携わることを志している方を歓迎します。
三代川 寛子 准教授
バッテ, パッラヴィ・K 講師
鵜飼 大介 助教
俗語論、文字論、言語起源論、普遍言語論などを手がかりに、ヨーロッパの近代言語思想について社会との関係を視野に入れながら検討しています。将来的には、日本の言語思想史についても調べていく予定です。
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宇佐美 誠※
(授業担当,※地球環境学堂)
人間・環境学専攻 | ||
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