第一部 講演会
講演
卞東波(べんとうは) 先生
中国・南京大学准教授
演題
中国文学研究における日本漢籍の役割
概要
中国文学研究の分野では、域外漢籍、特に日本漢籍を抜きには語れないことが今や学会の常識となっています。特に分野横断的な研究、学際的な研究を目指す研究者にとっては、日本にしか伝わらない中国古典文学のテキストは、これまでの中国の古典文学のテキストに対する認識を一新しました。さらに、中世、近世の日本人研究者の中国の古典文学に対する註釈は、中国人研究者にテキスト解釈の新たな視点を提供しています。セミナーでは、唐・宋文学研究にとって大変重要な日本漢籍を取り上げ、同じテキストの日中間の解釈の違いと、オリジナルテキストに対する日本的受容と日本漢籍との関連についてお話しいただきました。
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