第一部 講演会

講演

Matthias Fritsch(マティアス・フリッチュ)先生
カナダ・コンコーディア大学教授

演題

Taking Turns with the Earth: A Proposal for Intergenerational and Environmental Justice
かわりばんこに地球に住もう – 世代間環境正義に関する一提言

講演内容

フリッチュ先生は、北米を代表する環境哲学・現象学の研究者として国際的に活躍しておられます。
本セミナーでは、環境哲学の最先端の議論の要点をどなたにでも解りやすく(とはいえ議論の水準は下げるようなことはせずに)お話ししていただきました。
そもそも、生まれ、死んでいくわれわれの存在の時間的性格と、「…すべし」という倫理規範の源泉とはどのように関係しているのでしょうか。持続可能性の追求、気候変動への対処—将来世代と現在世代との間での公正の確保を目指すこうした試みを通じて、われわれは倫理の社会的・存在論的基盤の解明へ誘われることになります。本セミナーでは、公共の共有物を順番に用いることが世代間正義のすぐれたモデルであり、こうした共有物の最たるものである地球から、われわれは世代毎の交替を迫らせることになる所以をご説明いただきました。
ご講演は英語で行なわれましたが、適宜、安部先生が日本語による解説を交えて下さいました。

ご講演のビデオ

京都大学オープン・コースウェア(OCW)でご講演のビデオが公開されています。ぜひご覧下さい。

セミナーの様子

(写真をクリックすると大きな写真を見ることができます)

第二部 懇親会


人間・環境学研究科パンフレット 総合人間学部パンフレット
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