講師

Paolo Heritier(パオロ・エリティエ)先生(イタリア、東ピエモンテ大学教授、人間・環境学研究科 客員教授)

演題

「心のなかで書かれたもの」リヴァイアサンの王の身体から『ロボットのこころ』まで
“Written in your heart”: King’s bodies from Leviathan to ‘robotto no kokoro’

講演内容

このセミナーでは、法視覚文化論(visual legal studies)と法美学における古典的なテーマである「心のなかで書くこと」あるいは「力の行使としての人間の良心」に関するテクストとイメージの系譜を検討して頂きました。王の身体の表象や力の象徴的表現といったイコンの物語を分析することは、西洋史上の政治神学や絵画・映画イメージを分析する際の典型的な方法でもあります。そのようにしてローマ法からリヴァイアサンへ、20世紀の独裁者の身体から現代の市場社会の消費財やマーケット戦略におけるイメージへと「視覚の力」の系譜を辿って頂きました。最後に、「ロボットの心」という表現をきっかけに、日本の文化における人間の分身としてのロボットのイメージを、政治神学的な視点から分析して頂きました(ご講演は英語で行われました)。

セミナー/懇親会の様子:

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人間・環境学研究科パンフレット 総合人間学部パンフレット
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