2022年7月19日(火)に第82回国際交流セミナーを総人棟1207で開催しました.

概要

演題: Stories of Travel in Arabic & Hebrew Literatures in the Middle Age
          旅と語り:中世アラビア語およびヘブライ文学を中心に

講演者: Dr. Haitham Mahmoud Sharqawy
    ハイサム・マフムード・シャルカウィ
 エジプトのナグ・ハマディ出身。中世のアラビア語文学およびヘブライ語文学の研究者。専門は、アラビア語とヘブライ語で書かれたマカーマート(説話文学)についての比較文学研究である。エジプトのサウスヴァリー大学で博士号を取得。スペイン高等科学研究院での研究員生活を経て、現在は、サウスヴァリー大学で、ヘブライ語とヘブライ語文学を教えている。

講演内容

 10世紀のアラビア語世界で生まれた文学マカーマートについて、ヘブライ語で書かれたマカーマートと比較研究しながら紹介していただきました。とくに語り手と主人公のふたりの登場人物が物語中に繰り広げる旅について、マカーマートの文学形式や執筆目的などを含めてお話ししてくださいました。アラビア語で書かれたマカーマートでは旅は、各章の冒頭で登場し、場面転換のための装置として機能していました。しかしヘブライ語のマカーマートには、作家自身の現実の体験と想像が入り混じりながら、旅が描写されるという特徴が紹介されました。史実として受け止めることのできる箇所と、作家の創作であるところを区別することの難しさも指摘されました。当日は実際にアラビア語やヘブライ語でマカーマートの一部を聞くことができ、中世の文学世界を旅するような講演でした。

セミナーの様子

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