2024年11月15日に第90回国際交流セミナー “Rare Earths for a Sustainable Earth” を開催しました。

講師
Prof. Andries Meijerink （蘭Utrecht大学教授、蘭学士院フェロー）
専門：希土類発光、量子ドット
2024年秋：人間・環境学研究科客員教授として滞在

演題
“Rare Earths for a Sustainable Earth”

講演内容
希土類元素とは、周期表の3族の元素、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、そしてLaから始まる15種のランタノイド元素の合計17種の元素のことで、風力発電用の強力磁石、畜電池、触媒や発光ダイオード（LED）に代表される高効率照明など、地球の持続可能性を支える基幹材料です。講演では、食べ物、文化などオランダ国の紹介、江戸時代からの蘭学を介した、日本との長い交流の歴史の紹介から始まり、希土類元素の4f電子の性質による独特な磁気的物性、光物性の説明、LED照明を可能とした蛍光体、光ファイバ通信、励起光なしで夜間も光り続ける蛍光体、医療用イメージング、太陽電池の高効率化を可能とする量子切断材料の紹介がされました。またユーロ紙幣の偽造防止用に使われている、いずれもEu(ユーロピウム元素）の青、緑、赤色蛍光体の紹介と、周期表に隠された秘密（欧州ユーロ経済大国＝独仏の横暴？を予見：Ga+Ge=Eu：31+32=63)など、ジョークとユーモアを交えた語りで聴衆を魅了しました。

セミナーの様子

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