京都大学総合博物館にて、平成22年度特別展「まぶさび展」を開催中
2011年02月10日掲載
本研究科の篠原資明教授の企画による展覧会「まぶさび展」が、京都大学総合博物館にて開催中です。
平成22年度特別展「まぶさび展」
会場:京都大学総合博物館 2階展示室
期間:2011年1月19日 ~ 2011年3月13日
【「まぶさび」とは】
「まぶさび」とは、「まぶしさ」と「さびしさ」を掛けあわせた造語であり、新しい風雅の理念「風雅モダン」を示すものとして提唱されてきました。19世紀後半から今日にいたるまで、数多くの透明素材と反射・反映素材が開発されてきましたが、それとともに、「すきとおり」と「まばゆさ」への美的感性も育まれてきたように思われます。「まぶさび」とは、そういった美的感性を「さび」の心で受けとめようとするものです。
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【「まぶさび」展のテーマ】
本展覧会の企画者である篠原資明教授(人間・環境学研究科)は、そのような「まぶさび」の理念を、芸術の理論的・歴史的研究、展覧会の企画、方法詩の創作などを通して、追及してきました。
今回の展覧会では、そうした理論と実践を創造的なかたちで提示します。
展示はおもにつぎの四つのテーマに分けて行われます。
①「さび」と日本的美意識の、ひとつの源流である藤原定家による百人一首の「まぶさび」的とらえ直し。
②小堀遠州に代表される「きれいさび」の世界の「まぶさび」的とらえ直し。
③20世紀以後のアート、デザイン、文学の「まぶさび」的とらえ直し。
④方法詩の作品と歴史の提示。
【期間中の催し】
トーク・ショー
日時:2011年2月12日(土) 14時00分~
場所:京都大学総合博物館2階 まぶさび展会場
出演:篠原資明(京都大学大学院教授)+松井茂(詩人・東京藝術大学大学院特任講師)