5月23日(木)第43回国際交流セミナー「ジョン・ラスキンの文化財保存」を開催します。
2013年05月13日掲載
人間・環境学研究科 第43回国際交流セミナーを開催します。
日時: 2013年5月23日(木)
18:15 – 19:30 講演会 ※講演会は英語で行われます。
19:40 – 20:40 懇親会
場所: 人環棟233演習室
講師: オリンピア・ニリオ
(イタリア・eキャンパス大学教授)
一般の大衆によっても、また公共の記念建造物を管理するものによっても、修復ということばの本当の意味は理解されていない。修復とは、建築があたうかぎりの徹底的な破壊、そのむかしの面影がまったく想像できないほどの破壊を受けることを意味する。そしてその破壊には、破壊されたものについての偽りの描写がつきものなのだ。
-ジョン・ラスキン、『建築の七燈』(1849年)より
19世紀の美術評論家ジョン・ラスキン(1819-1900年)は、『建築の七燈』のなかで「修復」をこう定義しています。このセミナーでは、ここで述べられている「修復」という概念を、ほかの理論と比較しながら議論を進めていきます。「修復」と「保存」のちがいに注意を向ける彼の文化財に対する態度は非常に示唆に富んでおり、今後も重要な考え方として受け継がれていくべきものです。
※画像をクリックしていただくと、ポスター(PDF版)が開きます
専門の異なる院生、教員の皆さんも奮ってご参加下さい。
懇親会のみの参加も歓迎致します(ご講演の内容は、後日、京都大学OCWにてビデオ配信する予定です)。