キャリア形成に関する特別講義を実施しました(6/29,30)
2026年6月29日(月曜)・30日(火曜)の2日間、総合人間学部の柴田悠教授(社会学)の担当科目において、本学経済学部OBで株式会社アサインのキャリアプラットフォーム事業部長を務める福田尚記さんをお招きし、大学生の時期から生涯全体までにわたるキャリア戦略と、価値観を起点にキャリアを描く方法について、特別講義をしていただきました。
◆講義概要

特別講義の前半では、キャリアを取り巻く環境の変化についてお話しいただきました。まず背景として、終身雇用が前提だった1990年代から、転職の広がりや働き方改革を経て、コロナ禍以降は働き方がさらに多様化してきたことをご説明いただきました。その上で、選択肢が増えた今だからこそ、自分でキャリアを築く「キャリアオーナーシップ」と、学生のうちから「好き」と「得意」を見つけておくことの大切さをお話しいただきました。講義の後半では、価値観からキャリアを描く方法についてお話しいただきました。また、価値観を「好きなこと × 得意なこと」と定義して、実際に書き出すミニワークを実施しました。つづいて、好きなことは継続しやすく、継続すれば得意になり、得意なことに取り組めば成果が出て、さらに好きになるという好循環がキャリアの土台になるという考え方を、福田さんご自身の転職の経験も交えてご紹介いただきました。
質疑応答では、両日とも学生から、好きなことの見つけ方やAI時代のキャリア形成などのさまざまな質問が寄せられ、福田さんには、それぞれの問いに丁寧にお答えいただきました。
◆受講学生の感想(抜粋)
- これまでキャリアはひたすら登り続ける山のように捉えていたが、日々の偶然や予期せぬ経験を柔軟に学びへと変えていく態度が大切なのではと感じた。自分の価値観を社会とすり合わせながら、長いスパンで変化しながら生き方を描き続けていく過程そのものがキャリアなのではないかと考えた。
- 「好き」は変動しにくく、継続していくことによる成長によって達成感や充実感を覚えることができる。好きなことを根っことして、自分の得意な分野と絡めて考えていくことは、かなり有効だと思う。
- 優先すべきことは都度変わるため、キャリアと私生活は二項対立ではなく折衷案を見出すべきというお話だった。今はキャリアを頑張りたいという気持ちが強いが、その時になってみたら家族優先になっているかもしれない。今やりたいことを一生懸命することが大事だと思った。
◆福田尚記さんからのメッセージ
2日間とも、学生の皆さまが前のめりに耳を傾けてくださり、質疑応答では時間が足りなくなるほど多くの質問をいただきました。
お伝えしたかったのは、キャリアは日々の経験の中で自分の「好き」と「得意」を見つけていく営みそのものだ、ということです。アルバイトもサークルも学問も、振り返れば自分の価値観を教えてくれる材料になります。今回の講義が、ご自身の価値観と向き合うきっかけになっていれば幸いです。貴重な機会を頂戴しました柴田先生、そしてご参加くださった学生の皆さまに、心より御礼申し上げます。
◆柴田悠教授からのコメント
今回の特別講義は、本科目でこれまで社会学の視点から「ウェルビーイング」や「働き方」を考えてきた学生たちにとって、現代日本での長期的なキャリア形成を当事者の視点から捉え直す良い機会となりました。価値観を起点にキャリアを描く具体的な方法論が示されたことで、学生一人ひとりが自身のキャリアや人生への向き合い方を改めて考える契機になったものと考えております。