第14回触媒化学ワークショップにてポスター賞を受賞

 

渡辺太樹さん賞状 楊晨さん賞状
 

2016年8月1-3日に神奈川県藤沢市にて行われた第14回触媒化学ワークショップにおいて、相関環境学専攻 物質機能相関論講座 吉田寿雄研究室の渡辺太樹さん(修士課程2回生)が「最優秀ポスター発表賞」を、また同研究室の楊晨さん(修士課程2回生)が「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。渡辺さんの発表内容は「プロピレン水素化反応における担持白金触媒の金属粒子径効果の検討」です。また楊さんの発表内容は「NOx Storage over Cobalt-Titanium Oxide Catalysts in an Oxidative Atmosphere」です。

研究の概要
プロピレン水素化反応における担持白金触媒の金属粒子径効果の検討
白金などの貴金属は、自動車排ガスの浄化用触媒など、我々の身近なところで用いられています。しかしながら、これらの貴金属のサイズや状態が触媒性能に与える影響については未だ完全には理解されていません。今回の研究では、プロピレンの水素化というモデル反応に対して白金ナノ粒子のサイズが触媒性能に及ぼす影響について詳細に検討し、触媒性能が白金の粒子サイズに依存して変化することを見いだしました。金属粒子のサイズと触媒性能との関係は近年注目集めているトピックですが、今後は粒子サイズ効果について、メカニズム的な検討を進めていく予定です。

研究の概要
NOx Storage over Cobalt-Titanium Oxide Catalysts in an Oxidative Atmosphere
自動車や燃焼器からの排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx、ノックス)は酸性雨や光化学スモッグの原因物質であり、その分解・除去には固体触媒を利用したシステムが使用されています。固体触媒反応では、まず触媒の表面上へガスが吸着した後に反応が進行することになるため、表面上へのNOxの吸着特性はNOx分解性能に影響を与えると考えられます。本検討では、排ガスに近い酸素過剰の条件下において様々な金属酸化物上へのNOxの吸着・吸蔵反応を検討し、コバルトとチタンの複合酸化物触媒が特異なNOxの吸蔵能を有することを明らかにしました。

人間・環境学研究科パンフレット 総合人間学部パンフレット
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