地球環境動態論分野の杉山雅人教授が「海洋化学学術賞」を受賞しました

2015年06月09日掲載

 杉山雅人教授が「陸水域における微量元素の生物地球化学的過程」の研究により、一般財団法人海洋化学研究所「第30回(2015年)海洋化学学術賞(石橋賞)」を受賞しました。この賞は海洋化学の分野で顕著な功績のあった者、または海洋化学の進歩に寄与する優れた研究をなし、さらに将来の発展が期待できる者に授与されるものです。
 杉山教授は、水循環のタイムスケールが大きく異なるさまざまな湖沼と海洋を通して、すべての元素の物質循環を系統的に理解するという独特な視点で研究を進め、多くの知見を得ました。なかでも特に、溶存無機・有機成分ならびに懸濁粒子成分の化学動態、生物地球化学過程の比較水圏化学研究、世界最大・最深・最古の淡水湖であるバイカル湖の基礎生産と物質循環モデル、について優れた成果を挙げました。それらの成果は海洋化学の研究に大きな指針を与えてもいます。これらの点が評価され、受賞に至ったものです。
 受賞式及び記念講演会は、平成27 年4 月25 日に、京都大学楽友会館において行われました。

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