博士2回生の竹村藍さん(石原昭彦研究室)が日本健康科学学会第32回学術大会で「学術大会賞」を受賞しました

2016年9月16-17日にホテル名古屋ガーデンパレスで開催された「日本健康科学学会第32回学術大会」での研究発表に対して、共生人間学専攻 博士後期課程2回生の竹村 藍さん(石原昭彦研究室)が「学術大会賞」を受賞しました。同学会では、研究者、医師、栄養士、看護師や検査技師など臨床で健康を支える方々が集まり、様々な角度から健康に関する発表を行っています。竹村さんは、「軽度高気圧酸素の環境を用いた筋萎縮の予防効果」についての研究成果を発表しました。

研究の概要:「軽度高気圧酸素の環境を用いた筋萎縮の予防効果」
足の筋肉は、寝たきりや不活動、宇宙環境への滞在など、様々な場面で萎縮が起こります。筋肉の萎縮を回復させるためには、運動を行って筋肉を動かすことが効果的ですが、怪我や高齢で運動を行うことが困難な人は多くいます。そこで、本研究では、運動を行うことなく筋肉の萎縮を効果的に予防・回復させるために、軽度高気圧酸素 (1.25気圧、36%酸素) の環境を用いることを検討しました。軽度高気圧酸素の環境で筋肉に十分な酸素を供給することによって、筋肉の形態や機能を維持できるのではないかと考えました。実験動物の後肢が床につかない状態 (後肢懸垂) で飼育することによって後肢の骨格筋 (ヒラメ筋) の負荷が軽減され、顕著な萎縮が生じます。後肢懸垂を行う前または後のどちらか一方で軽度高気圧酸素の環境に滞在させたところ、ヒラメ筋の萎縮を防ぐことは出来ませんでした。しかしながら、後肢懸垂の前後両方で軽度高気圧酸素の環境に滞在させたところ、ヒラメ筋の萎縮を予防することが出来ました。今後、宇宙飛行士を用いた臨床研究へと進みます。宇宙滞在の前後に軽度高気圧酸素の環境に滞在することによって筋肉の萎縮を防ぐことができると期待しています。

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