博士2回生のTyagi Akankshaさん(吉田寿雄研究室)が第119回触媒討論会で「学生優秀講演賞」を受賞しました

2017年3月22日に首都大学東京(南大沢キャンパス)にて行われた第119回触媒討論会において、吉田寿雄研究室のTyagi Akankshaさんが「学生優秀講演賞」を受賞しました。Tyagiさんの発表内容は「Photocatalytic cross-cupling of ethers over metal loaded titanium oxide hybrid catalysts (和訳: 金属添加酸化チタンハイブリッド触媒によるエーテル類の光触媒的クロスカップリング反応 )」でした。

研究の概要:金属添加酸化チタンハイブリッド触媒によるエーテル類の光触媒的クロスカップリング反応
光触媒は従来の触媒とは全く異なったしくみで働くため,これまでとは異なる化学反応を作り出すことができて,とても魅力的です.一方で従来の触媒の代表格である金属触媒も様々な化学反応を促進する優れた触媒です.
わたしたちの研究室では,貴金属ナノ粒子を添加した酸化チタン光触媒を用いて,いくつもの新しい光触媒反応の開発に成功してきましたが,最近,エーテル類と,ベンゼンやヘキサンなどの炭化水素とを,余分な化学物質の助けを借りることなく,かつ水素の生成を伴いながら,直接的に反応させることに成功しました.本来は,余分な化学物質を用いないでこのような化学反応を進行させるのは難しいはずなので,なぜ,どのように反応が進行するのかを詳細に調べました.
その結果,光触媒と金属触媒が,適材適所に共にうまく働いたことによって,これらの反応が進行していることが明らかになりました.したがって,ここで用いた金属ナノ粒子添加酸化チタン光触媒は,言ってみれば「ハイブリッド触媒」とも呼べるものであり,その組み合わせを工夫すればさらに多様な化学反応をデザインできるであろうということが示されたことになります.

Tyagiさん賞状
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