博士後期課程2回生の末續鴻輝さん(立木研究室)が,情報処理学会ゲーム情報学研究会の若手奨励賞とゲームプログラミングワークショップ研究奨励賞を受賞しました
共生人間学専攻 数理科学講座 数理情報論分野の博士後期課程2回生の末續鴻輝さん(立木秀樹研究室)が,2017年7月15日に倉敷市で開催された第38回情報処理学会ゲーム情報学研究集会で研究発表「駒の動きを制限したWythoff Nimの変種に関する研究」(末續鴻輝,福井昌則) によって若手奨励賞を受賞しました。また2017年11月10日〜12日に箱根で開催された同研究会の第22回ゲームプログラミングワークショップにおいて研究発表「 選好順序による多人数NIMにおける正規形と逆形 」によって,研究奨励賞を受賞しました。若手奨励賞の授賞式は第22回ゲームプログラミングワークショップにおいて行われました。ゲームプログラミングワークショップ研究奨励賞の授賞式は来年のゲームプログラミングワークショップにて行われる予定です。 研究概要:「駒の動きを制限した Wythoff Nim の変種に関する研究」 本研究は、Wythoff Nimと呼ばれるゲームの変種である、一般化竜王NIMというゲームの数学的構造に関するものである。一般化竜王NIMとは、将棋の駒である竜王(およびその亜種として定義される駒)を一つだけ盤面上に配置し、二人のプレイヤーが交互にその駒を動かして、先に左上のマスへ辿り着いたプレイヤーを勝ちとするゲームである。同ゲームは近年日本で発見された完全情報ゲームの一つで、数学的によい性質を持つことが知られている。一般化竜王NIM自体は、Wythoff NIMというゲームの変種であるが、本研究ではさらにこのゲームに、"縦横方向の制限"や、"非不偏化"という操作を加えた場合、その性質がどのように変化するかを調べ、いくつかの興味深い数学的構造が存在することを示した。 研究概要:「選好順序による多人数NIMにおける正規形と逆形」 |