藤田健一教授が平成29年度日本化学会学術賞を受賞しました

 平成30年3月21日に藤田健一教授(相関環境学専攻、分子・生命環境論講座)が平成29年度日本化学会学術賞を受賞しました。受賞研究のタイトルは「有機分子の効率的脱水素化を可能にするイリジウム錯体触媒の創製と活用」です。
 なお日本化学会学術賞は、化学の基礎または応用の各分野において、先導的かつ開拓的な研究業績をあげた研究者に授与されるものです。

研究の概要:有機分子の効率的脱水素化を可能にするイリジウム錯体触媒の創製と活用」
 近年、グリーンケミストリーの観点から、環境調和性に優れ原子効率の高い、触媒を活用した物質変換法の開拓が求められており、有機分子の触媒的脱水素化を基軸とする反応が注目されています。藤田教授は、従来から展開してきたイリジウム錯体触媒に関する研究の成果を基礎として、有機分子の脱水素化に高活性を示す新しい錯体触媒の設計と合成に取り組んできました。その結果、イリジウムと協働的に作用する機能性配位子を導入した新規錯体触媒の開発に成功し、「アルコールの脱水素的酸化触媒系の開発」、「可逆的脱水素化-水素化による有機ハイドライド水素貯蔵系の開発」、そして「メタノール水溶液からの高効率的水素製造法の開発」といった顕著な業績をあげてきました。これらの業績は、錯体触媒化学における新しい潮流を生み出しており、波及効果は極めて大きく、国際的にも高く評価されています。
 このような藤田教授の研究業績が日本化学会学術賞に値するものと認められ、今回の受賞となりました。
 
なお今回の受賞については日本化学会のサイトでも記事をご覧いただけます。

藤田健一教授 日本化学会 学術賞 賞状
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