許健さん(田部研究室)らの論文がJournal of Material Chemistry Cの2018年Hot Paperに選出されました

 相関環境学専攻 物質相関論講座 田部研究室の学振博士研究員の許健さん(2017年博士課程修了)らの共著論文が英国王立協会の論文誌「Journal of Material Chemistry C」の2018年Hot Paperに選出されました.受賞論文は次の通りです.

 J. Xu, D. Murata, B. So, K. Asami, J. Ueda, J. Heo, S. Tanabe,
 "1.2 μm persistent luminescence of Ho3+ in LaAlO3 and LaGaO3 perovskites"
 Journal of Material Chemistry C (2018) in press. DOI: 10.1039/C8TC04393K
 2018 Journal of Materials Chemistry C HOT Papers

研究の概要: 1.2 μm persistent luminescence of Ho3+ in LaAlO3 and LaGaO3 perovskites
生体内のガンなどの病巣部の特定を可能にする高解像度の生体イメージングの実現が期待されています.そのためには,蛍光プローブとして励起光照射が不要で長時間光り続ける長残光蛍光を,生体の光透過損失の低い近赤外波長で発現させる材料開発が鍵となります.本研究では,ペロブスカイト結晶ホスト中において,遷移金属であるCr3+イオンの3d電子励起準位からの持続的エネルギー移動を巧みに制御し,アクセプタで希土類元素であるHo3+イオンの4f電子による1.2 μm帯発光遷移を利用することにより,第2生体窓波長域(1.0~1.3 μm)の中でも特に光透過損失と散乱損失が共に低い波長での長残光を世界で初めて実現しました.この長残光蛍光体の開発により,生体深部でも高解像度なイメージングを可能とする蛍光プローブの実現が期待されます.

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