修士課程2回生の浪花晋平さん(吉田寿雄研究室)らの論文がPhysical Chemistry Chemical Physicsの2018 PCCP HOT Articlesに選出されました

相関環境学専攻 物質相関論講座 吉田寿雄研究室の修士課程二回生の浪花晋平さんらの共著論文が王立化学会(イギリス)の論文誌「Physical Chemistry Chemical Physics (PCCP)」の2018年PCCP HOT Articlesに選出されました.選出された論文は次のものです.

S. Naniwa, A. Tyagi, A. Yamamoto and H. Yoshida,
"Visible-light photoexcitation of pyridine surface complex, leading to selective dehydrogenative cross-coupling with cyclohexane"
Phys. Chem. Chem. Phys. (2018) in press.
DOI: 10.1039/C8CP04292F
選出論文の要旨(王立化学会WWWサイト)

研究の概要: Visible-light photoexcitation of pyridine surface complex, leading to selective dehydrogenative cross-coupling with cyclohexane
光触媒は温和な条件で化学反応を促進できるため,環境に優しい化学を目指すグリーンケミストリーの観点から注目されています.もっとも有名な光触媒である酸化チタン光触媒は,紫外光を吸収すると強い酸化力を示すために大いに注目され応用されてきました.しかし一方でその強い酸化力のために選択的な酸化反応を進めるのには不向きです.本研究では,酸化チタンそのものではなく,酸化チタン表面にピリジンが吸着してできる表面錯合体といわれる化学種を可視光によって励起させることで起こりうる化学反応を限定して,ピリジンとシクロヘキサンの脱水素型クロスカップリング反応を選択的に進行させることに成功しました.本研究によって酸化チタン光触媒を用いた有機合成反応系の新たな可能性が示されました.

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