博士後期課程2回生の濱野ちひろさん(岩谷彩子研究室)が第十七回開高健ノンフィクション賞を受賞しました

共生文明学専攻 文化・地域環境論講座 文化人類学分野の博士後期課程2回生の濱野ちひろさん(岩谷彩子研究室)が、令和元年(2019年)7月13日に第十七回開高健ノンフィクション賞(集英社主催)を受賞しました。受賞作は『聖なるズー —— 動物性愛者、種も暴力も超えるセックス』です。同受賞作は濱野さんが本研究科での研究成果をまとめた修士論文をもとに、性暴力にまつわる自身の経験もふまえて書き下ろしたノンフィクション作品です。

作品概要: 『聖なるズー —— 動物性愛者、種も暴力も超えるセックス』
動物性愛(zoophilia)とは、動物に心理的愛着を感じ、ときに動物と性行為に及ぶこともある性愛のありかたです。動物との性行為は、日本では獣姦(bestiality)と呼び習わされてきましたが、動物性愛と獣姦は異なるものです。動物性愛が動物への愛着に重きを置く一方、獣姦は動物との性行為に焦点を絞り、場合により暴力的行為も含まれるとされています。動物性愛者は自らを「ズー」と称し、愛する特定の動物を「パートナー」として暮らしています。本書では、ドイツにおける動物性愛者(ズー;zoophile の略)たち22名への文化人類学的な参与観察の成果をもとに、ズーとパートナーの動物の関係をつぶさに描いています。愛とは、セックスとは、また暴力とはなにかを問う作品です。

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