博士課程3回生の朱星さん(吉田寿雄研究室)がOKCAT2019でOutstanding Research Awardを受賞しました

相関環境学専攻 物質相関論講座の博士課程3回生の朱星さん(吉田寿雄研究室)が令和元年(2019年)10月26日に関西大学で行われたOKCAT2019(Osaka-Kansai International Symposium on Catalysis 2019)においてOutstanding Research Awardを受賞しました.朱さんの発表題目は「A silver-manganese dual cocatalyst for selective reduction of carbon dioxide into carbon monoxide over a potassium hexatitanate photocatalyst with water」(和訳:水による二酸化炭素還元反応に有効なチタン酸カリウム光触媒のための銀マンガン二元系助触媒)でした.

研究概要:"A silver-manganese dual cocatalyst for selective reduction of carbon dioxide into carbon monoxide over a potassium hexatitanate photocatalyst with water"
 近年,石油や天然ガスなどの化石燃料に代わる新たなエネルギー源として太陽光エネルギーの利用が必要とされており,太陽光を使って水や二酸化炭素を有用化合物に変換する「人工光合成」は次世代のテクノロジーとしてとても期待されています.特に,光触媒を使って温和な条件下で二酸化炭素を一酸化炭素と酸素に変換できる光触媒的二酸化炭素還元は,二酸化炭素を炭素資源として活用して工業的に有用な一酸化炭素を与えることから,大いに注目を集めています.
 本研究では,チタン酸カルシウム光触媒に,新たな試みとして2種類の助触媒(銀助触媒と酸化マンガン)を同時に添加することで,高効率に二酸化炭素を還元し一酸化炭素を生成させることに成功しました.光触媒表面では常に還元反応と酸化反応が起こりますが,この2種類の助触媒のそれぞれが還元反応と酸化反応を促進することによって,全体の反応が高効率に進行するようになりました.さらにこの光触媒反応では水分子が反応に関与するために水分解反応も同時に進行することが多いのですが,これが抑制されて二酸化炭素還元反応が98%という非常に高い選択率で進行することも注目に値します.
朱星さん Outstanding Research Award 賞状

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