博士後期課程1回生の北川裕貴さん(田部勢津久研究室)がPhosphor Safari 2019国際会議にてThe Excellent Poster Presentation Awardを受賞しました

相関環境学専攻 物質相関論講座の博士後期課程1回生の北川裕貴さん(田部勢津久研究室 学振DC1研究員)が令和元年(2019年)11/14-17にわたって厦門大学(中国福建省)で開催されたPhosphor Safari 2019国際会議(参加者数520名)においてポスター発表を行い、「The Excellent Poster Presentation Award」を受賞しました。受賞対象となった講演は"Intense hypersensitive luminescence of Eu3+ in distorted sites with mixed-anion coordination excitable by near-UV"でした。

研究概要:"Intense hypersensitive luminescence of Eu3+ in distorted sites with mixed-anion coordination excitable by near-UV"
環境にやさしい次世代型発光デバイスとして、白色発光ダイオード(w-LED)が大いに普及しています。しかし多くの白色LEDでは青色LEDチップと黄色蛍光体の組み合わせにより疑似白色を得ているため、赤色発光成分が不足しており、白色光源としての演色性は従来の白熱電球に劣るという問題点が挙げられます。そこで本研究では、酸化物イオンと窒化物イオンからなる複合アニオン配位子場の導入という観点から、白色LEDの演色性向上を目指した近紫外光励起可能な新規3価ユウロピウムイオン賦活赤色蛍光体を開発しました。この蛍光体は、従来の3価ユウロピウムイオン賦活酸化物蛍光体と比較して、その励起波長が大幅に長波長化(> 80 nm)していることが観測されました。この結果に対し、低温での光物性評価と第一原理計算による物性予測から、励起プロセスとして窒化物イオンからの電荷移動遷移が支配的であることを明らかにしました。さらに定量的理論に基づく解析により、複合アニオン配位子場の導入によって発光強度が大幅に増感されていることも明らかにしました。本研究成果は、近紫外励起赤色蛍光体の材料設計指針において新たな知見を与えるものです。
北川裕貴さん  Excellent Presentation Award 表彰の様子

北川裕貴さん Excellent Presentation Award 賞状

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