徳永悠准教授がアメリカ歴史学会太平洋岸支部の学術雑誌Pacific Historical Reviewにおいて年間最優秀論文賞と若手優秀論文賞を同時受賞しました

共生文明学専攻 比較文明論講座の徳永悠准教授(地球環境学堂両任)が、アメリカ歴史学会太平洋岸支部(The Pacific Coast Branch of the American Historical Association)の学術雑誌Pacific Historical Review (カリフォルニア大学出版局)の年間最優秀論文賞Louis Knott Koontz Memorial Awardと、若手優秀論文賞W. Turrentine Jackson (Article) Prizeを同時受賞しました。同時受賞は過去に例がありません。受賞対象の論文は次のものです。

Yu Tokunaga. “Japanese Farmers, Mexican Workers, and the Making of Transpacific Borderlands.” Pacific Historical Review 89, no.2 (Spring, 2020): 165–197.

受賞論文では、カリフォルニア州ロサンゼルス郡で1933年に発生した日本人農家とメキシコ人農業労働者の間の労働争議「エルモンテ・ベリー・ストライキ」について論じています。その当時、米国内でのメキシコ人労働者側の反日感情が国境を越えてメキシコにまで広がっていました。その反日感情を抑えるため、本来ストライキとは関係のないメキシコ在住の日本人移民が、在米メキシコ人の支援に動き出しました。そして、在墨日本人を取り巻く状況の悪化が労働争議の決着の契機となります。本論文では、こうした展開を詳述しながら、米墨国境地域が20世紀前半に、日本、メキシコ、アメリカの人々や政府の動向と切り離せない環太平洋地域内の国境地域(Transpacific Borderlands)として発展していく過程を明らかにしました。
 カリフォルニア大学出版局は、表彰に合わせて、受賞論文をオンラインで一時的に無料公開しています。詳細は同出版局Webサイトの次のページをご覧ください。

Pacific Historical Review 89, no.2 (Spring, 2020)

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