修士課程2回生の金井瑛志さん(田部勢津久研究室)が日本セラミックス協会第34回秋季シンポジウムで優秀発表賞を受賞しました

金井瑛志さん(修士課程2回生,相関環境学専攻 物質相関論講座 田部勢津久研究室)が,令和3年9月1日から3日の3日間にわたり開催された日本セラミックス協会(会員数4千人)第34回秋季シンポジウムの「フォトセラミックス」セッションにおいて,優秀発表賞を受賞しました.金井さんの口頭発表の題目は「Ce3+添加シリケート蛍光体の温度特性評価」でした.

研究概要:「Ce3+添加シリケート蛍光体の温度特性評価」
高発光強度・高輝度などの利点からレーザー励起白色光源の開発が注目を集めています.しかし,これまでの白色LED用蛍光体の多くには,高密度レーザー励起下において,励起状態吸収や蛍光体の発熱に伴う温度消光により,発光強度が著しく低下するという問題がありました.そこで本研究では,バンドギャップが広く温度特性が優れると期待されるCe3+添加ケイ酸塩蛍光体の応用可能性を検討しました.組成や結晶構造の異なる複数のケイ酸塩蛍光体における発光の温度特性を評価し,温度消光機構の考察と,レーザー励起光源に有用な蛍光体の探索を行いました.蛍光スペクトルおよび蛍光寿命の温度依存性評価により,β-Ca2SiO4:Ce3+が700K以上の高温下でも90%以上の強度を保つ優れた温度特性を持つことが明らかとなりました.また,ホストの伝導帯下端とCe3+の5d1励起準位のエネルギー差に相関が見られたことから,熱イオン化が温度特性に大きく影響していることが考えられました.本研究成果は,レーザー励起光源用蛍光体の候補となる蛍光体の詳細な特性を明らかにし,材料設計に新たな知見を与えるものです.
金井瑛志さん 優秀発表賞 賞状

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