鈴木啓峻さんが第62回ドイツ語学文学振興会奨励賞を受賞しました

鈴木啓峻さん(2019年3月博士後期課程研究指導認定退学,共生文明学専攻・現代文明論講座)が、論文「ドミトリー・メレシコフスキーを読むトーマス・マン——「第三の国」における「エロス的禁欲」の位相をめぐって」(『Germanistik Kyoto』第22号掲載、2021年7月)により、2022年5月7日に第62回ドイツ語学文学振興会奨励賞を受賞しました。

受賞論文は、ロシアの終末論的思想家ドミトリー・メレシコフスキーのユートピア言説を、ドイツの小説家トーマス・マンがいかに受容したかを論じたものです。従来もっぱら「黙示録」というテーマで論じられてきた両者の影響関係において、「性愛」や「家族」という共同体形成に関わるトポスがいかに重要であるかを明らかにした点が高く評価され、今回の受賞につながりました。

人間・環境学研究科パンフレット
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