修士課程1回生の迎田暁さん(中嶋節子研究室)が日本建築学会近畿支部2024年度研究発表会にて優秀発表賞を受賞しました
迎田暁さん(修士課程1回生 文化・地域環境講座 中嶋節子研究室)が、2024年6月22日、23日に行われた日本建築学会近畿支部2024年度研究発表会にて、優秀発表賞を受賞しました。
- 2024年度(第16回)近畿支部研究発表会「優秀発表賞」受賞者の発表(日本建築学会近畿支部WEBサイト)
受賞対象の研究報告の題目と研究の概要は以下の通りです。
研究報告の題目
『天智天皇奉祀神社創建運動の主体と経緯—近江神宮の創建に関する研究—』
研究概要
本研究では、近代の大津における天智天皇顕彰のための神社創建運動の過程をたどり、地域における神社創建の意義と昭和10年代の神社創建の実態を明らかにしました。
近代においては、地元の歴史顕彰として神社を創建するという動きが国内各地で起こりますが、その最終期といえる昭和10年代に国内で創建される神社に関する研究は不足しており、近代における歴史顕彰としての神社創建という事象の結末は明らかにされていませんでした。そこで本研究では、近江神宮所蔵史料や滋賀県・大津市の議会資料、公文書等の史料を用いて、明治30年から昭和15年までの約半世紀に及んだ神社創建運動の実態を解明し、近江神宮が、都市計画や市町村合併、観光開発などの時代背景に即した政策的意図による計画の転換を経て、地域や時代の要請に応じるかたちで実現されたものであったことを明らかにしました。