博士後期課程3年の本間桃里さん(倉石一郎研究室)が異文化間教育学会2022-23年度優秀論文賞を受賞しました
本間桃里さん(博士後期課程3年 人間・社会・思想講座 倉石一郎研究室)が、異文化間教育学会2022-23年度優秀論文賞を受賞しました。同賞は学会誌『異文化間教育』に掲載された投稿研究論文、実践報告、調査報告、研究ノートを対象に、2年ごとに選考される賞です。
- 異文化間教育学会論文賞 (異文化間教育学会Webサイト)
本間さんの受賞論文の題目と研究の概要は以下の通りです。
受賞論文の題目
「非正規滞在の子どもの公教育からの排除のメカニズムーノンフォーマル教育の場における教職員への聞き取りからー」
(異文化間教育59号掲載)
研究概要
本研究では、ノンフォーマル教育の場で子どもや親に関わっている複数の関係者からの面接内容を通して、教育システム・福祉システム・入管法システム間の齟齬が、現場においてどのように影響しているのかについて分析することで、非正規滞在の状態にある子どもたちの公教育からの排除のメカニズムを明らかにしました。
本研究においては、ニクラス・ルーマンの社会システム理論の枠組みを援用しながら、一見整備されてきたかのように見える各システムが、運用面において全体としては機能しない実態を明らかにした点が高く評価され、今回の受賞につながりました。