修士課程2回生のKim Gunwooさん(吉田鉄平研究室)がREQM2025にてSiver Award for the Best Poster Presentationを受賞しました

大学院生
研究
Kim Gunwooさん(修士2回生 物質科学講座 吉田鉄平研究室)が2025年12月6日に開催された国際会議「The 17th TOYOTA RIKEN International Workshop Ruthenates and Emerging Quantum Materials (REQM2025)」にてSiver Award for the Best Poster Presentation(ベストポスター賞銀賞)を受賞しました.

Kimさんの研究題目と研究概要は以下のとおりです.

研究題目: "On-site Coulomb interaction in high-Tc cuprate superconductors La2-xSrxCuO4"
研究概要:  銅酸化物高温超伝導体は,構成元素の一部を別の元素に置き換えることで電気を運ぶキャリアが導入され,超伝導を示します.しかし,その超伝導の発現機構については未解明で,現在も活発な研究が続けられています.とくに電子が主に動き回るCuO2面と,電子同士が互いに反発するクーロン相互作用が,この物質の性質を決める重要な要因であると考えられています.本研究では,銅酸化物高温超伝導体の共鳴光電子分光を行い,銅原子や酸素原子に存在する電子同士のクーロン反発の強さが,キャリア数によって変化する様子を調べました.その結果,CuO2面内にある酸素原子の電子間クーロン反発は,面外にある酸素に比べて弱く,さらにキャリア数を増やすと減少することが明らかになりました.一方,銅原子の電子間の反発は,キャリア数の影響をほとんど受けないことがわかりました.これらの結果から,CuO2面内の酸素原子における電子間の反発が弱まることが,電子状態に重要な役割を果たしていることが示されました.本研究は,高温超伝導の発現機構を理解する上で,新たな視点を与える成果です.

人間・環境学研究科パンフレット 総合人間学部パンフレット
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