2018-05-23

大学院人間・環境学研究科の大学院生より、研究内容や学生生活をご紹介します(2017年度以降)。

  • 小山研の様子(協力:研究室の佟占新さん)

    須田珠生 [共生人間学専攻 人間社会論講座 小山静子研究室 博士3回生(2017)]

     小山研究室の須田珠生です。私は、明治期から昭和戦前期までの期間に制定された学校の校歌について研究をしています。
     今日では、日本国内の大多数の学校が当然のように校歌を制定していますが、歴史を遡ってみると、今日に至るまで、学校に校歌制定を義務付けたり、奨励したりする法令は、一切公布されていません。なぜ、学校は、制定しなくても法令上、全く問題のなかった校歌をこぞって制定するようになったのか、さらに、学校の児童や生徒が声を揃えて校歌を歌うという行為がどういう意味を持ったのかを、当時、刊行されていた雑誌や新聞記事、公的文書といった史料を読み解きながら探っています。
     小山研究室は、普段から先生と学生の間も、学生同士の間も風通しがよい研究室です。週一回のゼミでは真剣な議論が交わされる一方で、昼食の時や月一回のランチミーティングの時には楽しくおしゃべりをしたりもしています。研究を進める上でのサポートも手厚いので、充実した研究生活が送れると思います。

    (2017-04-11掲載)
  • 真鍋公希 [共生人間学専攻 人間社会論講座 吉田純研究室 博士2回生(2018)]

    研究分野: 社会学・映像研究(大衆文化、特撮)

    吉田研究室の真鍋公希です。私は、日本の「特撮」を対象に、社会学的な視点から研究を行っています。「特撮」と聞くと、多くの人は怪獣映画やヒーローもののような映像ジャンル、つまり類型的な物語や世界観をもった作品群を思い浮かべるでしょう。しかし、そもそも特撮とは特殊撮影技術の略称であり、映画制作における撮影/合成のための技術一般を指す用語です。このことから、特撮には技術的な意味とジャンル的な意味の二つの側面があるとわかるのですが、これは実は、特撮の英訳にあたるSFXやVFXにはない特徴的な性質です。それでは、なぜ「特撮」はこうした二重性をもつようになったのでしょうか。私は、映画雑誌をはじめとした文献資料の調査から、特撮を戦後日本の大衆文化史の文脈に置きなおすことで、この理由を明らかにすることを試みています。
     ところで、吉田研の他の院生がみな、こうした文化的なテーマで研究しているわけではありません。ゼミでは、それぞれの院生の関心に基づいて、自由に幅広いテーマの報告がなされています。ですので、ゼミでは自分のほとんど知らない内容の報告に対して、どんな質問やコメントするか考えなければならないのですが、こうした時間は、自分の思考を深めるための貴重な機会となっています。
     また個人的には、学部生に模擬講義を行う総人のミカタという活動にも取り組んでいます(https://sojin-no-mikata.jimdo.com/)。こうした活動に取り組めるのも、人環の、そして吉田研の自由な雰囲気によるところが大きいと思います。気になった方はぜひ気軽に見学にいらしてください。

    (2018-05-08掲載)
  • 中元洸太 [共生人間学専攻 思想文化論講座 戸田剛文研究室 修士2回生(2017)]

    研究分野: 西洋哲学(近代)

     戸田研の中元と申します。当研究室は哲学史の面では主にイギリス経験論やプラグマティズムについて、トピックとしては知識や自由などが抱える哲学的な問題について研究しています。
     私の現在の研究は、18世紀のスコットランドに生きた哲学者トマス・リードについてのものです。彼は同時代人であったヒュームの懐疑主義的な議論に対抗すべく、人々の常識に即した原理を哲学の基礎に据えようとしました。この常識原理をめぐるリードの議論はデカルトが考えていた知識観とはまったく異なる知識観を提出しており、彼の思想はパースやムーアといった現代の哲学者にも影響を与えました。彼の常識哲学がどのような背景や影響関係を持ち、どのように受容されたかを調べながら、リードの思想を解きほぐすことが研究の大きな課題となります。
     月並みな言い方ですが、ここでは教員や先輩、知り合いに支えられながら、京大に蓄積されてきた文献やデータベースを自由に用いて差し障りなく研究ができます。研究や生活で惑うことや悩むことは数多ありますが、こうしてゆっくり何かを考えられる環境はとても有難いものです。また、人・環で年に幾度か開かれる懇親会では、普段あまり接しない様々な人とふれあうこともできます。学術的な刺激ももちろん大事なのですが、人と語らい、おいしいものを食べてこその人生なのです。

    (2017-04-11掲載)
  • 水野研院生の模擬授業にて

    牧野広樹 [共生人間学専攻 思想文化論講座 奥田敏広研究室 博士1回生(2017)]

    研究分野: ドイツ文化史

     私の研究室には、英米文学・文化、ドイツ語圏文学・文化の研究を行う者が多く在籍しています。文系の研究は、基本的に文献を講読し、先行研究やテクストの内容を踏まえたうえで、論文の構想をゼミで発表し、議論を重ねたうえで論文を執筆します。
     研究活動を行ううえで、①文献が充実していること、②ゼミ等の議論の活発さが重要となりますが、文芸表象論分野の研究室では、そのどちらも十分に満たし、研究を行うことができます。京都大学には膨大な蔵書があり、また研究室では英米文学やドイツ文学の多彩な研究に触れることができ、多くの刺激を受けています。私はドイツの文化史研究が専門ですが、文学研究の感性や手法に触れることで多くの示唆を得、研究を進めることができています。また他分野に在籍している独文関係の院生や、他大学の院生とも活発に情報交換を行っています。英米文学の院生は、読書会なども定期的に行っているようです。
     院生室は院生1人につき1つ机が与えられ、24時間自由に使うことができます。ゼミや読書会、研究の後にランチや夕食に行ったり、休憩時間におもわぬ情報を得られたりと、とても充実した研究活動を行うことができる研究室となっています。また中国人留学生も多く、様々な話を聞くことができ、文化の違いに驚くこともしばしばです。
     文芸表象論分野の研究室では、英米文学・文化、ドイツ語圏文学・文化に関する院生たちが、多彩な興味関心を持って、時に分野を越境しつつ活動しています。気になった方はぜひ研究室に見学にいらしてください。

    (2017-04-11掲載)
  • 国際学会での発表風景 

    岩田沙恵子 [共生人間学専攻 認知・行動科学講座 月浦崇研究室 博士1回生(2018)]

    研究分野: 認知神経科学・心理学・記憶

     私は修士課程から月浦研究室に所属し,日々研究に励んでいます.私の研究室では,主にヒトの記憶についての心理・神経メカニズムの解明を目指して研究を進めています.私はその中でも,ヒトの記憶の中における「時間」に着目して研究をしています.たとえば,自分の過去を振り返った時に,遠い昔の出来事であっても,まるで昨日のことのように感じることがあるかと思います.このような記憶における「時間の感覚」は,どのような神経メカニズムによって担われているのかについて,脳機能画像研究(fMRI)や脳損傷患者を対象とした神経心理学的研究によって解明することを目指しています.本研究室では,ヒトの記憶(エピソード記憶)を中心に,私たちヒトが感じたり考えたりする様々な「心」のはたらきを,「脳」のはたらきを通して理解するための研究を行っています.
     私たちの日々の研究テーマは,自分自身が日常生活で感じる疑問について取り扱っているので,そのメカニズムがわかることは,とても刺激的で,面白いです.他方,研究にまつわる作業は地道なものが多く,根気強さも重要です.指導教員の懇切丁寧な指導は,細かく厳しくもあるので,めげそうになることもしばしばあります.しかし,そこで手を抜かず,時間をかけて完成させた自分の研究は,質の高い研究であると自負しています.
     人環では,分野や手法は違えど,各々が自分自身の専門研究を通して,自分自身である人間やそれを取り巻く環境について追究しています.私は月浦研究室で「ヒトが記憶においてどのように時間を感じているのか」を解明することを通して,ヒトそのものの理解を深めていきたいと考えています.

    (2018-04-27掲載)
  • 伊縫寛治 [共生人間学専攻 数理科学講座 角大輝研究室 博士2回生(2018)]

    研究分野: 数学(フラクタル幾何学)

     角研究室の伊縫 寛治(いぬい かんじ)と申します. 私の研究対象はフラクタルと呼ばれる図形です. フラクタルという言葉に馴染みがないかもしれませんが, 「細部を拡大すると全体と似る」という性質を持つ図形のことを指します. (googleなどで画像検索するとイメージが掴めると思います). そのような図形がどのような幾何学的性質をもつのか調べています. 研究の例を挙げると, 次元と呼ばれる「図形の大きさを表す大まかな指標」がどんな値であるかというものがあります. 数学ではこのような研究分野をフラクタル幾何学と呼んでいます.
     さて私の研究生活についてですが, そもそも数学の研究は院生室でしか取り組めないものではないので, 普段から院生室や自宅, 喫茶店などいろいろと場所を替えて研究をします. そこで論文を読んだり, 問題を考えたり, 論文を書いたりしています. 角研究室の場合, 1週間か2週間に1回セミナーを開くので, それに合わせて計画を立て研究を進めたりしています. また研究のために, 他大学に赴くこともあります. そのときは先生方と研究の話をしたりなど交流を深めたりしています.
     京都大学は数学の研究に必要な専門書が揃い, 多くの研究集会やセミナーが開かれる大学です. 私は博士後期課程に進学したときに京都大学に入学しましたが, 数学者にとって研究がしやすい大学であることにとても驚かされました. 加えて, 人間・環境学研究科には数学以外の他分野の人と交流する機会があり, 他分野の大学院生と話すことで新しい視点や良い刺激をもらえる研究科です. 私はこの研究科に来て, 充実した研究生活を送ることができています.

    (2018-05-23掲載)
  • 山口侑香 [共生人間学専攻 言語科学講座 河﨑靖研究室 修士2回生(2018)]

    研究分野: 会話分析

     河﨑研究室の山口と申します。私の研究室ではゲルマン諸語を中心に、語用論をはじめとする諸分野において共時的、通時的研究を行っています。その中で私は、現代ドイツ語を対象に、話し手の心情を表す手法として用いられる心態詞の1つである‟JA”に焦点を当て、意味や働きについて会話分析の観点から研究をしています。
     河﨑研究室に所属する院生のバックグラウンドや研究分野は様々ですが、それゆえに院生ゼミでの質疑応答や週1回のランチミーティングでの意見交換を通じて、新しいアイデアや自分では気づくことのできなかった問題点や観点を得ることができます。また、教授と院生間の風通しが良く、先輩と後輩との距離も近いだけでなく、院生ゼミにOB・OGの方々が参加し、いつもアドバイスをくださることから、院生とOB・OGとの距離も大変近いです。したがって普段からどなたにでも相談しやすく、研究する上で大変恵まれた環境があります。もちろん研究の話ばかりだけでなく、日常の出来事等の何気ない会話もしているので、院生室は和気あいあいとしています。また、人間・環境学研究科には、他研究室の院生と交流する機会があることから、自分自身の研究分野を越えて、様々な角度から新しい情報や刺激を得ることができます。これは本研究科の魅力の1つだと思います。多様な研究分野や考え方を持った教授、学生と交流することのできる場所で充実した学生生活を送りたい方はぜひ人間・環境学研究科に来てください!!

    (2018-05-08掲載)
  • PEARCE DANIEL ROY [共生人間学専攻 外国語教育論講座 髙橋幸研究室 博士2回生(2018)]

    研究分野: 外国語教育・外国語習得

     髙橋幸研究室のダニエルと申します。私は主に小学校から大学までの英語授業における、日本人と英語母語話者によるティームティーチング授業の研究をしています。
     外国語教育論講座には、留学生や社会人など多様なバックグラウンドの院生が在籍していており、彼らとの交流から多くの刺激を受けています。講座の先生方の研究分野は多様性に富んでおり、文献研究から量的・質的研究、フィールドワークまで様々な研究手法を学ぶことができます。髙橋研究室は学年や出身に関係なく和気あいあいとしていて、各自の研究対象は初級者から上級者、小学生から社会人、英語教育から日本語教育と幅広いですが、気軽に相談し合えます。また、研究や学会のイベントのお手伝いなどを通じて学外の専門家から学ぶ機会も多く、そうした出会いから小学校の出前授業や高校生向けの合宿ゼミのチューター、大学のTAや非常勤講師など、数多くの教育現場を体験する機会をいただいています。
     院生室には24時間出入りができ、朝型から夜型の人まで自分のペースで研究ができます。他講座の授業を受けたり、人環フォーラムなどの交流会に参加したりすることで、他講座の先生方や院生とのつながりも築きやすいです。多角的な視点から学べる、そして、専門分野をこえて交流し合える、これこそが人環の強みであり、楽しみだと思います。人環への入学をお考えの方、あなたと出会えることを楽しみにしています!

    (2018-05-14掲載)
  • 水上優 [共生文明学専攻 文化・地域環境論講座 文化人類学分野 修士2回生(2017)]

    研究分野: 文化人類学

     この分野では学生それぞれが主体的に、国内外のフィールドで文化人類学的な調査・研究を行っています。国内外とさらっと書きましたが、本当に多様な国々で調査が行われています。ドイツ、エチオピア、中国、オーストラリア、マーシャル諸島、日本などなど。地域だけではなくトピックも多様で、文化人類学の古典的なテーマである宗教実践や、物質文化に関する研究から、都市における移民研究やセクシュアリティ研究など比較的新しい視座の研究も行われています。
     私自身はエチオピアで鍛冶の技術を持った人々に関して調査を行っています。実際にエチオピアの村へ赴き、鍛冶の仕事を行う家庭に住み込んでフィールドワークを行っています。
     おおよそ週に一度のペースで教員同席のゼミが行われており、フィールドで見て、聞いて、知ったことを共有し合っています。ゼミで報告される各地の事例はどれも興味深く、毎回新たな視点を得られます。また、質疑応答の場面では教員・学生といった立場に関わらず自由な議論が行われ、自分では気がつかなかった論点や、問題へのアプローチを発見することができます。
     院生室と呼ばれる学生が自由に出入りできる部屋では、お昼ご飯を食べながら、各自のフィールドでの四方山話を聞いたり、趣味の話で盛り上がったりと、院生同士の交流も盛んです。
     文化人類学分野では、院生の独立性が高いため、自由に自分の研究を進められると思います。ただ必要な時には、教員・研究員・他の学生との距離も近いため、質問や相談を行うことも容易です。
     人間世界のことを他者によって知りたい、あなたの来訪を待っています。

    (2017-04-11掲載)
  • 劉天野 [共生文明学専攻 文化・地域環境論講座 地域空間論分野 博士3回生(2018)]

    研究分野: 都市地理学、商業地理学

     地域空間論分野の劉天野です。私は、都市商業集積をめぐって、商業施設の分布パターン、発展プロセス、影響要因についての日中比較分析を行っています。都市形成を通して、商業集積は都市の発展をどう反映するか、商業集積の形成と人口、交通、政策などの諸関係を明らかにしています。
     地域空間論分野の院生は人文地理学を基盤として、農村、都市、歴史、社会など、多様なテーマで研究を行っています。週1回のゼミで、院生が研究を発表し、皆で議論すること以外に、月1回英語文献を読んで、感想を交流するティータイムセミナー、フィールドをより深く理解するために、不定期的な研究室巡検も実施しています。論文を書くことだけでなく、日常生活から学び、交流を重視することが研究室の特徴だと思います。
     自由に出入りできる研究室で、お互いに支えあう日々を過ごし、充実した学生生活を実現しています。優しい教員と面白い研究室メンバーのおかげで、留学生である私も毎日楽しんでいます。

    (2018-05-18掲載)
  • 名倉康太 [相関環境学専攻 分子・生命環境論講座 小松直樹研究室 博士2回生(2017)]

     小松研究室所属の名倉康太です。私は「純有機磁性ナノ粒子の作製と性質」について研究しています。
     突然ですが皆さん、金属だけが磁性を示すわけではありません。例えば、ラジカルと呼ばれる化合物は、非金属であるにも関わらず磁性を有しています。この為、ラジカルは長い間MRI造影剤等への応用が期待されてきました。しかし、ラジカルは生体内では直ちにビタミンCによって還元され、MR不活性となります。そこで私は、ラジカルを粒子内に内包させれば還元剤から保護できると考え、ラジカル内包ナノ粒子を作製しました(特許出願)。現在は、粒子内部に抗癌剤も内包させています。将来、この粒子をMRIで追跡できる薬剤キャリヤとして医療応用することを目指しています。
     小松研究室ではその他にも、多数の研究テーマがあります。炭素材料に関する研究を行っており、テーマは学生と教授が議論しながら決めます。学年に関係なく学生間の仲が良く、互いの研究について頻繁に相談し合っています。また、小松研究室には数名の外国人が所属しており、日常的に英語を使用します。英語が苦手な人でも積極的に話しましょう!!少しずつ話せるようになりますよ。
     本研究科には多彩な分野の専門家たちが所属しています。それ故、多様な背景を持つ人々と出会うことが出来き、毎日が刺激で溢れています。これが本研究科最大の強みです。是非、「研究者のるつぼ」である人間・環境学研究科に入学して下さい!!

    (2017-04-11掲載)
  • 近藤望 [相関環境学専攻 自然環境動態論講座 小木曽哲研究室 博士3回生(2017)]

     小木曽研究室の近藤望です。私は、地球の内部の構造や成分が、地球誕生時からどのように進化してきたのかについて研究しています。
     46億年前に地球が誕生したとき、地球はもっと高温でどろどろに融けていました。それが冷え固まり、大気や海ができ、生命が絶滅の危機を幾度も乗り越えながら進化して、現在の地球の様相に至った、と考えられています。この劇的な歴史のなかで、地球内部の構造や成分がどのように変化し、地球全体の進化にどんな影響を与えてきたのかを知ることが、研究の最大の目的です。そのために、地球の内部や過去を記録する岩石を採取して分析したり、実験室で地球内部の温度・圧力を再現した実験を行ったりしています。一見なんの変哲も無いように見える石や実験室での実験から地球進化の歴史に迫っていくなかには、何物にも代えがたい面白さがあります。
     また、地球の営みを理解するための戸口は、地学だけでなく他の理系の学問や、文系の学問のなかにもあることでしょう。人間・環境学研究科は理系から文系、その境界まで、さまざまな学問分野の研究室が集まっており、自分とは全く異なる専門の話を聴く機会や、多彩な人々と交流できる催しも多くあります。たくさんの視点と発見から自分の世界観・地球観を編み上げ、充実した研究生活を送ることができると思います。

    (2017-04-11掲載)
  • 齊藤祐太 [相関環境学専攻 物質相関論講座 吉田寿雄研究室 修士1回生(2018)]

    研究分野: 触媒化学・光触媒化学

     吉田寿雄研究室では、触媒というキーワードを軸にさまざまな研究を行っています。例えば、環境問題において、地球温暖化は二酸化炭素が原因となっていることは有名な話だと思いますが、これを有用な化合物に変換できたら素晴らしいことです。触媒や光触媒は、二酸化炭素をはじめとする様々な化学物質を有用なものに変換することができるという点でとても魅力的で、大きな可能性を秘めています。
     現在、私は光触媒を用いた新規有機化学反応の開発というテーマで研究を行っています。光触媒を用いることで教科書にはないような新しい経路が実現しうることを知り、興味をひかれて今に至ります。この研究室のスタイルとしては、自由度が高いことが挙げられます。研究に没頭したい人は自分が気になる点を深くまで追求できる自由がありますし、何か新しいことに挑戦しようと考えている人も研究と並行して試してみることが十分に可能だと思います。
     また、英語を積極的に取り入れている点もこの研究室の特徴だと思います。留学生と共に研究を行うため、自然に英語で話すことが求められます。でも英語が苦手な人でも、先生方をはじめ、先輩方が手助けをしてくれるため心配ありません。化学を通じて英語のスキルを上げたい人にとっては最適な環境だと思います。写真は研究生活の一部をピックアップしたものです。さまざまな国の方と話す機会もたくさんあるので、視野が広がり楽しく充実した日々が送れると思います。気になった方はぜひ一度、研究室にいらしてください!! 

    (2018-05-09掲載)
  • 高橋裕貴 [相関環境学専攻 物質相関論講座 吉田寿雄研究室 修士2回生(2017)]

    研究分野: 触媒化学・光触媒化学

     私の所属する吉田寿雄研究室では、環境問題の解決に寄与する固体触媒の研究をしています。私は自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物という、環境や人体に悪影響のある物質を無害な窒素に変えるための触媒の研究を行っています。このようなテーマのもと、一人で考え込むのではなく、同期や先輩方、先生方とディスカッションを重ねながら日々研究をしています。固体触媒は、多数あるファクターを少し変えるだけで大きく結果が変わる面白さがあり、モチベーションになっています。当研究室では、毎年留学生が複数在籍していることもあり、都度ある発表の資料は英語で書くことが多いですし、論文紹介も英語で行われます。彼らとの日常会話も英語で行うことが多いため、必然的に英語を使う機会がある点は非常にいいと思っています。また、アルバイトやサークル活動も節度を守ればできるので、自由度が高い研究室だと思います。ここに掲載している写真も現在所属しているデジタル写真サークルでの活動で撮影したものです。研究の面でも、ある時先生に「自分が面白いと思うことをやればいい。実験室にある装置と試薬は好きに使ってくれたらいいから。」と言われたことが非常に印象に残っています。就職先についても多様な実績があり、様々な点で京都大学らしい研究科・研究室と言えるのではないでしょうか。

    (2017-04-11掲載)

     

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