人間の思想・行動・感情等の表現形態の考察

人間がその思考・行為・感情をいかに表現してきたかを思想的・芸術的・文学的視点から具体的に検証しながら、「人間とは何か」という人間存在の根本的な問題を問い直し、人間相互の、そしてまた人間とそれらを取り巻く環境との間の共生のあり方を探究するための教育研究を行います。

研究分野

人間存在論 安部 浩 教授, 佐藤 義之 教授, 戸田 剛文 教授, 青山 拓央 准教授
創造行為論 桒山 智成 教授, 武田 宙也 准教授
文芸表象論 小島 基洋 教授, 廣野 由美子 教授, 須藤 秀平 准教授
人間存在論分野
人間とは世界や他者・自己と、認識的・実践的に関係することにより人間として存在するものです。このような人間存在を哲学的に探求します。
  • 安部 浩 教授

    西洋現代哲学を研究しています。主な対象は体系的な観点から言うなら、存在論や実存哲学などであり、史的観点より見れば、前世紀ドイツの哲学者、M.ハイデガーの思想を中心とした、現象学および解釈学の流れを汲む諸思想です。同時に、環境倫理学の古典である『責任という原理』で知られるH.ヨナスを初め、環境思想も研究しています。

  • 佐藤 義之 教授

     私はメルロ=ポンティ、レヴィナスなどのフランス現象学を中心として研究を続けてきました。現在は、英米系の哲学や、心理学等の経験科学の知見も批判的に取り入れながら、知覚、倫理、感情の現象学的研究をもっぱら行なっています。

  • 戸田 剛文 教授

    いろいろな哲学の問題が、どのような構造をもっていて、社会やほかの文化とどのように関連し、時代とともにどのように変化してきたのかを通時的にとらえることで、世界のありようを考えたいと思っています。

  • 青山 拓央 准教授


創造行為論分野
西洋及び日本の美学、芸術思想、芸術史研究を中心に人間の創造行為を探究します。
  • 桒山 智成 教授

    イギリス演劇研究。特にシェイクスピアの劇作術研究、シェイクスピア作品の翻案研究(映画、バレエ、ミュージカル)。

  • 武田 宙也 准教授

    美学・芸術学。とりわけ、現代アートおよびフランス・イタリアを中心とした現代思想。


文芸表象論分野
近現代の英米文学、及びドイツ文学・思想などのテキスト考証を通して、文芸表象の諸問題を探求します。
  • 小島 基洋 教授

    アイルランド作家James Joyceの作品を読み解いています。文学が最も革新的だった時代の最も革新的な作家です。 Dubliners(1914), A Portrait of the Artist as a Young Man(1916), Ulysses(1922), そしてFinnegans Wake(1939)の言葉を丹念に追いながら、言語芸術の極限を跡付けていきたいと思っています。

  • 廣野 由美子 教授

    小説の表象構造や小説言語のメカニズムの解明に取り組むにあたり、物語の内容がいかに語られているかという「語り」の問題を中心に、プロット構成・時間構造・人物造形・イマジェリー・テーマ論等、多面的な角度から物語分析を試みている。主たる研究領域は、メアリー・シェリー、ジェイン・オースティン、ブロンテ姉妹、ジョージ・エリオットなどの19世紀イギリス小説。

  • 須藤 秀平 准教授


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