自然言語の構造と機能の解明
言語は人間を大きく特徴づける認知能力であり、思考やコミュニケーションをはじめとする多くの機能を担っています。この心的機構の仕組みの解明を通じ人間の心の作用を理解することを目標にして、言語の構造と機能、他の諸認知能力との関わりを理論言語学的に探究するとともに、言語体系の法則性や言語変化のメカニズムを比較言語学的に明らかにするための教育研究を行います。
研究分野
言語情報科学 | 谷口 一美 教授, 藤田 耕司 教授, 守田 貴弘 准教授, 横森 大輔 准教授 |
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言語比較論 | 河﨑 靖 教授, 西脇 麻衣子 准教授, 堀口 大樹 准教授 |
言語情報システム論分野 | ※連携機関: 独立行政法人 情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所 |
- 言語情報科学分野
- 言語の構造と機能、他の諸認知能力との関わりを理論言語学的に探究するとともに、学際的視野から言語の生物学的基盤についても考察します。
谷口 一美 教授
言語現象が認知的・心理学的作用と深い相互作用にあるとみなす、「認知言語学」の立場から研究を行っている。特に、英語や日本語の文法構文の成立を事態概念・事態解釈の観点から分析する「認知文法」や「構文文法」、メタファーやメトニミーといった比喩的意味拡張のメカニズムを探求する「認知意味論」の分野で、幅広く言語事象の分析を行っている。近年は特に、英語の動詞の自他交替および中間動詞構文の成立について、こどもの言語習得のプロセスから観察を行っている。
藤田 耕司 教授
主な研究領域は人間の言語能力の生物学的研究、とりわけその中核をなす回帰的統語演算能力(シンタクス)の仕組みと、その個体発生(言語発達、言語獲得)および系統発生(言語の起源・進化)です。シンタクスは事物を関係づけて階層構造化する能力であり、人間のあらゆる知的営みの根幹をなすものだと言えます。その研究を通してヒトのこころや知性の起源、人間の本性(Human Nature)に迫りたいと考えています。
守田 貴弘 准教授
横森 大輔 准教授
「言葉のちょっとした形式の違いがコミュニケーションにどのような違いをもたらすか」そして「言葉の形式上の特徴はコミュニケーションのどのような特徴に動機づけられているのか」という問題意識のもと、相互行為言語学 (Interactional Linguistics) の立場から、日本語や英語の日常会話ならびに様々な制度的場面の録音・録画データの分析を行っている。
- 言語比較論分野
- 言語体系の法則性・言語変化のメカニズムを探る方法論に関する言語学の諸問題を講究します。
河﨑 靖 教授
印欧語の世界を視野において、ことばの普遍性・体系性を明らかにすることを目標とする。言語学の諸分野(音論・形態論・統語論等の諸領域)を対象に言語体系の普遍的な法則性を探るべく通時的共時的考究を進める。ことばの諸相を考究することによって多様性の背後に見え隠れする言語の普遍的特質を探り言語の本質に迫る。
西脇 麻衣子 准教授
堀口 大樹 准教授
- 言語情報システム論分野
- ※連携機関:
独立行政法人 情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所
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