専攻/講座/分野 共生人間学/人間社会論/人間形成論
総人学系 人間科学
所属機関/部局
電子メール ishioka.manabu.6c(at)kyoto-u.ac.jp
個人ページ
No image
研究分野 教育史、歴史社会学
キーワード 教育と選抜の歴史(特に入試、受験、就職)、能力観、子ども観、若者観
研究テーマ  研究の大テーマは、近代日本において教育・学校がいかなる社会的機能を果たしてきたのかを、歴史的観点から解明することである。近代日本社会における教育のあり方は、いかなる社会的諸条件(物理的条件、社会秩序の構成原理、価値意識等)によって規定され、歴史的にどう変容してきたのか。またそれは、人間形成のあり方に対しどのような影響を及ぼしてきたのか。さらに、階層・地域・ジェンダーといった変数の違いによって、それらはどう異なっていたか。こうしたパースペクティブから教育および人間形成をめぐる諸現象を歴史的にとらえることにより、教育という営為をより根源的に問い直し、新たな人間形成の可能性を探っている。
 具体的な研究領域は、(1)教育と社会的選抜に関わる問題(入試・就職など)、(2)子ども・青年・若者などの「未熟な存在(≒教育されるべき存在)」とされるカテゴリーの社会的構築性の問題、に大別される。
 (1)教育における選抜が試験(examination)や検査(test)などの具体的な装置を通して実行される際に生じる問題状況や、利害を異にする集団間(為政者、学者、教員、保護者、子ども、企業など)のコンフリクト、そしてそれらを通じて社会的に構築される「教育問題」の性質の解明を行なっている。具体的には、1920~40年代の小学校における職業指導、1947~54年度の大学入試における進学適性検査などを、これまで分析の俎上に載せてきている。現在は、1920年代の中等学校入試改革に照準して研究を進めている。
 (2)他者への意図的な働きかけである「教育」には、働きかけの対象を「未熟」と捉える視線が必然的に附随する。それゆえ、子ども・青年・若者といったカテゴリーが社会的・歴史的にどのように枠づけられ、意味づけられてきたのかを明らかにすることは、われわれが当然視している「教育」概念の問い直しにつながる。こうした観点から、健康優良児の表象における「理想の子ども」イメージや、1920年代の男子(中学生)スポーツ・女子(女学生)スポーツ報道におけるジェンダー表象、高度成長期のTVドキュメンタリーにおける「青少年問題」のフレーミングを明らかにする研究などを行ってきた。現在は、若者らしさの象徴とも言える「青春」イメージの歴史的変遷に関心を向けている。
代表的著書,論文等 【著書(単著)】
『「教育」としての職業指導の成立 戦前日本の学校と移行問題』勁草書房、2011年(第5回日本教育社会学会奨励賞(著書の部)受賞)

【著書(分担執筆)】
『「育つ・学ぶ」の社会史 自叙伝から』藤原書店、2008年
『男女別学の時代 戦前期中等教育のジェンダー比較』柏書房、2015年

【査読論文】
「『理想の子ども』としての健康優良児」『教育社会学研究』75、2004年
「1920年代日本の中等学校入試改革論議における『抽籤』論にみる選抜の公正性」『教育社会学研究』94、2014年
「高度成長期のテレビドキュメンタリーにおける『青少年問題』の表象」『教育社会学研究』101、2017年
など。
所属学会,その他の研究活動等 日本教育学会、日本教育社会学会、教育史学会、日本社会学会、日本マス・コミュニケーション学会
担当授業
  • 学部 人間形成史論
    人間形成史論演習A
    人間形成史論演習B
    基礎演習:ジェンダー論
  • 大学院修士課程 人間形成史論Ⅰ
    人間形成論演習3
    共生人間学研究Ⅰ
    共生人間学研究Ⅱ
  • 大学院博士課程 共生人間学特別研究Ⅰ
    共生人間学特別研究Ⅱ
    人間社会論特別セミナー
    人間形成論特別演習Ⅰ
    人間形成論特別演習Ⅱ
  • 全学共通科目 教育学Ⅰ
    教育学Ⅱ
    ILSAセミナー:ジェンダー論
    ジェンダー論基礎ゼミナール
経歴等 1977年、福島県生まれ、兵庫県出身。
京都大学総合人間学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。
京都大学博士(人間・環境学)。専門社会調査士。
日本学術振興会特別研究員(PD)、マンチェスター大学research associate、同志社大学文化情報学部助教を経て、2019年度より現職。
English