専攻/講座/分野 共生文明学/文化・地域環境論/文化人類学
総人学系
所属機関/部局 人文科学研究所
電子メール mishii(_at_)zinbun.kyoto-u.ac.jp
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Message to the prospective students

◆文化人類学分野をめざす皆さんへ

人類学の研究テーマや対象地域には制限がありません。
自分が興味をもったもの。違和感を感じるもの。魅かれるもの。
すべてが研究対象となり、フィールドになりうるという点で、人類学は無限の可能性を秘めた学問だといえます。

自分が定めたフィールドに足を踏み入れ、根気よく調査を続け、その成果をエスノグラフィとしてまとめていく作業を通して、「異世界」の論理を明らかにするだけではなく、自分にとっての「日常」や「当たり前の世界」を異化していくことが、人類学の醍醐味ではないでしょうか。

人類学的思考を通して世界をみることによって、リジッドな「日常」の論理をずらす――あるいは、それを複眼的にみる――技とセンスを身につけること。
そして、人類学的研究は、あくまで「ふつうの人々」を対象とするものでありながら、その射程は日常の生の偶有性、近代的主体像の限界、モノ/非人間のエイジェンシーといった広大な問題系とつながっていくことに気づいていってほしいと思います。
研究分野 文化人類学
キーワード アフリカ、南アジア、宗教、法、環境運動、身体論、親族/民族間関係、土地保有・相続実践
研究テーマ これまで、アフリカのタンザニアとガーナ、南インドのマンガロールで人類学的フィールドワークを行ってきました。
タンザニアでは、「ラスタファリ運動」と呼ばれる黒人運動と、この運動にかかわる都市出稼ぎ民の生活について。ガーナでは、多民族的な開拓移民社会における精霊祭祀と妖術、呪術について。そして南インドでは、「ブータ祭祀」と呼ばれる憑依をともなう神霊祭祀について、調査を行ってきました。

主な研究テーマは憑依・呪術・儀礼をはじめとする人々の宗教実践ですが、これと関連して、①村落社会における土地保有制度と母系制、②宗教実践と交易・商業との関係、③儀礼における(間)身体性とパースペクティヴィティ、④神霊祭祀と環境運動、大規模開発の関係、⑤人間と非人間の社会的なインタラクション 等のテーマについても調査研究を進めています。

目下、南カナラと呼ばれるアラビア海沿岸地域における宗教-環境世界の動態を、ブータ祭祀を核として描きだすというテーマに取り組んでいます。
代表的著書,論文等 2007『精霊たちのフロンティア―ガーナ南部の開拓移民社会における〈超常現象〉の民族誌』 世界思想社、350頁.
2010 吉田匡興・花渕馨也・石井美保編『宗教の人類学』春風社、280頁.
2013 Playing with perspectives: spirit possession, mimesis, and permeability in the buuta ritual in South India. Journal of the Royal Anthropological Institute 19(4): 795–812.
2012 Acting with things: Self-poiesis, actuality, and contingency in the formation of divine worlds. HAU: Journal of Ethnographic Theory 2 (2): 371–88.
2013「神霊が媒介する未来へ―南インドにおける開発、リスク、ブータ祭祀」『社会人類学年報』VOL-39 pp.1-27.
所属学会,その他の研究活動等 日本文化人類学会
日本南アジア学会
American Anthropological Association
European Association of Social Anthropologists
担当授業
  • 学部 文化行為論B
  • 大学院修士課程 共生文明学研究I ・Ⅱ
    文化・地域環境方法論
    文化人類学演習4A・4B
    共生文明学特別研究I・Ⅱ
    文化人類学特別演習1・2
    文化・地域環境論特別セミナー
  • 大学院博士課程 共生文明学研究I ・Ⅱ
    文化・地域環境方法論
    文化人類学演習4A・4B
    共生文明学特別研究I・Ⅱ
    文化人類学特別演習1・2
    文化・地域環境論特別セミナー
  • 全学共通科目 宗教人類学
経歴等 1999年9月 ガーナ共和国Institute of African Studies, Ghana University客員研究員(2001年9月まで)
2000年1月 日本学術振興会特別研究員(DC2)(2002年3月まで)
2002年4月 日本学術振興会特別研究員(PD)(2006年3月まで)
2003年10月 オランダ王国Amsterdam School for Social Science Research客員研究員(2004年9月まで)
2005年9月 大阪樟蔭女子大学非常勤講師(2006年3月まで)
2005年9月 京都造形芸術大学非常勤講師(2006年3月まで)
2006年4月 一橋大学大学院社会学研究科専任講師(2008年3月まで)
2008年4月 一橋大学大学院社会学研究科准教授(2010年3月まで)
2010年4月 京都大学人文科学研究所准教授(現在に至る)
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