専攻/講座/分野 共生文明学/文化・地域環境論/文化人類学
総人学系 文化環境学
所属機関/部局
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Message to the prospective students

文化人類学の大学院を希望する方へ
人類学を学ぶには、理系文系を問わず、幅広い分野の読書が必要です。そして何よりも、人類学的営為として、フィールドワークが不可欠です。積極的に外に出て人々(他者)に接し、多少の苦労を厭わないヴァイタリティ溢れる方を歓迎いたします。
人類学を目指す方には、今私たちが生きている世界のあり方について深く思考し、身の回りで起きている事象を微細に観察し、人間という生きものについて、考え抜いて欲しいと思います。
個性ある学生の興味関心を活かすような研究・教育を進めたいと考えています。
研究分野 人類学 オセアニア社会研究 ディアスポラ論
キーワード 共存 共感 感情 集合的記憶 暴力 差別 エスニシティ 移民 経済 環境 システム論
研究テーマ 環境の中に生きる人間の認知や感情といった微細な次元に目配りしながら、文化人類学における学際的方向性を探っていく。生物としての人間の性質を射程に入れながら、移民マイノリティや出稼ぎ者といった社会的に脆弱な立場に置かれた人々を対象とする。
とくに文化的他者との接触に着目して、相互の弁別、排除、暴力あるいは共存のあり方を追究していく。自己と他者との集団的な弁別のあり方は、ときに嫌悪や憎悪という感情を喚起させ、差異は当然のこと(自然なもの)と感じられる。排斥や暴力は「自然化」されて、容易に正当化される。正当性の獲得は儀礼的暴力論と同一の地平にある。
人間の認知や心理は生物的基盤によって規定されるが、自他の範疇は文化的に構築され、価値付けられる。差異がいかなる文脈において生成・活性化され、個人や集団が異質化されるのか、逆に差異が無化されるのか。
共存の維持あるいは破綻の機序について、太平洋島嶼部の村落社会やディアスポラの生活を見ながら追究していきたい。
代表的著書,論文等 『交錯と共生の人類学:オセアニアにおけるマイノリティと主流社会』,ナカニシヤ出版,2017年(編著)
「序 現代世界における人類学的共生の探究」『文化人類学』81巻3号,日本文化人類学会,2016年
『〈紛争〉の比較民族誌』,春風社,2016年(共著)
『共在の論理と倫理:家族・民・まなざしの人類学』, はる書房, 2012年(共編著)
『グローカリゼーションとオセアニアの人類学』, 風響社, 2012年(共著)
『オセアニアと公共圏:フィールドワークからみた重層性』,昭和堂,2012年(共著)
『知の大洋へ 大洋の知へ』,彩流社,2010年(共著)
『オセアニア学』,京都大学学術出版会,2009年(共編著)
「人類学における生物性の諸相」『社会人類学年報』34巻,弘文堂,2008年
『環境と資源利用の人類学』,明石書店,2006年(共著)
『平等と不平等をめぐる人類学的研究』、ナカニシヤ出版,2004年(共著)
『窮乏の民族誌: 中部太平洋キリバス南部環礁の社会生活』,大学教育出版,2003年(単著)
所属学会,その他の研究活動等 日本文化人類学会
日本オセアニア学会
環境社会学会
歴史人類学会
担当授業
  • 学部 環境人類学演習A
    環境人類演習学B
    文化人類学方法A
    文化人類学方法B
    文化人類学調査法
  • 大学院修士課程 認識人類学1
    文化人類学演習2A
    文化人類学演習2A
  • 大学院博士課程 文化人類学特別演習1
    文化人類学特別演習2
  • 全学共通科目 文化人類学 I
    生態人類学 II
    文化人類学各論 I
    文化人類学各論 II
    文化人類学調査演習
    ILASセミナー 文化人類学調査法
経歴等 学部学生の頃、動物の研究を通じて人間を考えることを目指して生物学を専攻した。システム・エコロジーの研究室で水田生態系の種間相互関係に関する研究を行った。しかし、人間に到達するまであまりにも迂遠な道であることから、修士課程では対象をタイワンザルに変えた。変化に富む植生に注意しながら、サルの遊動生活の季節変化を生態学的に調査することになった。その後、本の制作に興味をもち、医学系出版社に3年間在籍して編集の仕事に携わる。出版社を退社して大学院に戻り、文化人類学ならびにオセアニア社会研究に着手した。大学院博士課程では、中部太平洋のサンゴ島において物資欠乏に苦しみながらフィールドワークを行い、限定された資源の下で営まれる人々の社会生活の編成について博士論文にまとめた。国立民族学博物館講師(中核的研究機関研究員;1999年)、筑波大学講師・准教授(2000年~2012年)を経て、京都大学に着任した(2012年4月)。

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