研究科: 専攻等/講座 人間・環境学/文化・地域環境
学部: 講座 (学系)
所属機関/部局 奈良文化財研究所
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Message to the prospective students

当研究室を目指す皆さんへ

 史料学、特に木簡等の出土文字史料をベースに研究しています。
小さな観察を積み上げて、大きな事実の解明につなげることが目標です。そして、史料学では「決めつけ」を捨てて、徹底的に史料体と向き合うこと、また史料体の理解・観察のためには分野を越えて多様な方法・アプローチをすることが求められます。
 なんでも見てやろう、挑戦しよう、という雑食性が、必要でありまた楽しみでもあります。「挑戦者」を求めています。
 なお、奈良での本務を抱えているので、どうしても「きめ細かい」指導ができません。
一緒に「挑戦」してくれる方を求めています。
研究分野 日本古代史、木簡学
キーワード 古代史、都城、寺院、史料学、木簡学、文字学
研究テーマ 大きく、3つのテーマを勉強しています

1出土文字資料を中心とした研究資源化(「情報人文学」)の挑戦
  木簡などの出土文字資料は、貴重である反面多くの人にとって取っつきにくいものです。
  「情報人文学」(人文情報学ではないでく、です)等を通じて、より多くの人に公開し、新しい研究を開拓することを目指しています。

2東アジア木簡の総合的研究
  中国や韓国の木簡と日本古代木簡の比較研究です。
  いずれも漢字の国で、制度にも共通点が多いのですが、いざ木簡をみてみるとずいぶんと様子が違います。形や書きぶり、観察や比較の視点は無限に広がります。木簡学の醍醐味が味わえる研究テーマです。

3日本古代史の研究
  一応、本来の専門です。
  残念ながら「このテーマの勉強をしよう」と取り組むより、仕事の必要性から勉強することの方が多いです。その結果、いろいろな課題に関わっています。
代表的著書,論文等 著書
『日本古代木簡論』吉川弘文館、2018。
『平城京に暮らす』吉川弘文館、2010。
編著書
『カツオの古代学』吉川弘文館、2024(共編著)。
論文
「木簡目線で万葉集を覗く」(『美夫君志』104、2022)
「日本古代漢字漢字運用規範を木簡から探す」(笹原宏之・澤崎文編『日本文学研究ジャーナルー特集 上代文献と漢字』、2022)
「門の格からみた宮の空間」(佐藤信編『史料・史跡と古代社会』吉川弘文館、2018)
「歴史的文字に関する経験知・暗黙知の蓄積と資源化の試み」(『人文科学とコンピュータ研究会報告』2017-CH-115(9)、2017)
「古代日本の動物利用」(松井章編食の文化フォーラム33『野生から家畜へ』ドメス出版、2015)
「「都市」平城京の多様性と限界」(『年報都市史研究』13、2005)
「駅と伝と伝馬の構造」(『史學雜誌』105-3、1996)
など
所属学会,その他の研究活動等 史学会、木簡学会、生き物文化誌学会
担当授業
  • 学部 なし
  • 大学院修士課程 史料学論
    文化遺産学演習
  • 大学院博士課程 文化遺産学特別演習
  • 全学共通科目 なし
経歴等 1995 東京大学 文学部 卒業
1998 東京大学大学院人文社会系研究科 修士課程 修了
2000        同        修士課程 中退
     奈良国立文化財研究所 入所
2009 独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 主任研究員
2018        同               史料研究室長
2024        同               埋蔵文化財センター長

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    人間・環境学研究科パンフレット 総合人間学部パンフレット
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