福元 健之 (ふくもと けんし)准教授
研究科: 専攻等/講座 | 人間・環境学/共生世界 |
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学部: 講座 (学系) | 共生世界 (国際文明学系) |
所属機関/部局 | |
電子メール | fukumoto.kenshi.2j[a]kyoto-u.ac.jp |
個人ページ |
研究分野 | 西洋史、東欧史、ポーランド近現代史 |
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キーワード | 医療・衛生史、都市史、環境史 |
研究テーマ | 19世紀に工業化した都市の医療・衛生問題について、ポーランドのウッチという都市に焦点を当てて研究してきました。ウッチは、ポーランド分割後、ウィーン会議を経てロシア皇帝が治めたポーランド王国で繊維産業によって発展した都市で、労働運動や地方医療の中心地でした。現在は、戦間期に関心が移っており、結核対策について考察を進めています。当時の治療では、保養地におけるサナトリウムと、都市部の紫外線ランプ(「人工太陽ランプ」)が活用されていたのですが、様々な種類の光が利用されていることに面白さを感じています。 また、中近世では「王のいる」共和国であったのに、1918年には「王のいない」共和国としてポーランドが独立したことにも興味をもっており、君主政と共和政の関係という政治史的問題についても論じました。 |
代表的著書,論文等 | 「不条理リアリズムの可能性――「田舎医者」と歴史学」『現代思想』第51巻第17号、2023年 『王のいない共和国の誕生』群像社、2023年。 『医師の「献身」――ポーランド建国と草の根知識人1890-1920』京都大学学術出版会、2024年。 |
所属学会,その他の研究活動等 | 史学研究会 日本西洋史学会 東欧史研究会 政治経済学・経済史学会 |
担当授業 |
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経歴等 | 山口県立徳山高等学校を卒業後、北海道大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科修士課程および同研究科博士後期課程修了。ポーランド政府奨学金でウッチ大学に留学。関西学院大学文学部研究特別任期制助教、日本学術振興会特別研究員PD、福岡大学人文学部講師を経て現職に至る。 |