研究科: 専攻等/講座 人間・環境学/共生世界
学部: 講座 (学系) 共生世界 (国際文明学系)
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※ 学部の学系は令和5年度までの制度による組織での所属を表しています
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Message to the prospective students

【大学院進学を希望する方へ】
歴史学の専門性を活かした職業(研究者や教員など)を目指す方々を歓迎します。海外の資料調査が求められる西洋史学は、大学院生にとっては財政負担が大きい学問分野ですが、幸い、研究資金が徐々に若手研究者にいきわたるようになっています。大学で落ち着いて勉強することが重要であることは言うまでもありませんが、積極的に資金をとって調査にいったり、国内外の研究会・学会に参加したりすることで、道は拓けてきます。この分野でもっと勉強したいという方は、遠慮なくメールをしてください。
研究分野 西洋史、東欧史、ポーランド近現代史
キーワード 医療・衛生史、都市史、環境史
研究テーマ  19世紀に工業化した都市の医療・衛生問題について、ポーランドのウッチという都市に焦点を当てて研究してきました。ウッチは、ポーランド分割後、ウィーン会議を経てロシア皇帝が治めたポーランド王国で繊維産業によって発展した都市で、労働運動や地方医療の中心地でした。現在は、戦間期に関心が移っており、結核対策について考察を進めています。当時の治療では、保養地におけるサナトリウムと、都市部の紫外線ランプ(「人工太陽ランプ」)が活用されていたのですが、様々な種類の光が利用されていることに面白さを感じています。
 また、中近世では「王のいる」共和国であったのに、1918年には「王のいない」共和国としてポーランドが独立したことにも興味をもっており、君主政と共和政の関係という政治史的問題についても論じました。
代表的著書,論文等 「不条理リアリズムの可能性――「田舎医者」と歴史学」『現代思想』第51巻第17号、2023年
『王のいない共和国の誕生』群像社、2023年。
『医師の「献身」――ポーランド建国と草の根知識人1890-1920』京都大学学術出版会、2024年。
所属学会,その他の研究活動等 史学研究会
日本西洋史学会
東欧史研究会
政治経済学・経済史学会
担当授業
  • 学部 【講義科目】
    欧米歴史社会論IA
    欧米歴史社会論IB
    国際文明学入門B

    【演習科目】
    基礎演習:ヨーロッパ近現代史入門
    欧米歴史社会論演習IIA
    欧米歴史社会論演習IIB
  • 大学院修士課程 【講義科目】
    欧米歴史社会論1A
    欧米歴史社会論1B
    学術越境基礎6

    【演習科目】
    歴史社会論演習4A
    歴史社会論演習4B
  • 大学院博士課程 【講義科目】
    欧米歴史社会論1A
    欧米歴史社会論1B
    学術越境基礎6

    【演習科目】
    歴史社会論演習4A
    歴史社会論演習4B
  • 全学共通科目 【講義科目】
    西洋史I
    西洋史Ⅱ

    【演習科目】
    ILASセミナー:ヨーロッパ近現代史入門
    ヨーロッパ歴史・社会論基礎ゼミナールⅠ
経歴等  山口県立徳山高等学校を卒業後、北海道大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科修士課程および同研究科博士後期課程修了。ポーランド政府奨学金でウッチ大学に留学。関西学院大学文学部研究特別任期制助教、日本学術振興会特別研究員PD、福岡大学人文学部講師を経て現職に至る。

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