中森 誉之 (なかもり たかゆき)准教授
研究科: 専攻等/講座 | 人間・環境学/言語科学 |
---|---|
学部: 講座 (学系) | 言語科学 (認知情報学系) |
所属機関/部局 | |
電子メール | |
個人ページ | 追加資料 |
研究分野 | 言語学応用論 言語習得論 学校教育臨床研究 |
---|---|
キーワード | 応用言語学 言語処理 心理言語学 教授・学習・評価理論 |
研究テーマ | 母語および外国語の獲得過程やメカニズムを科学的に解明した上で,認知論的立場から,英語教育理論を構築しています。言語習得研究を支える認知科学理論(コミュニケーション理論,言語処理理論,大脳神経科学,文法論,意味論,語用論,音韻論,音声学理論など),心理学や教育学理論を多面的に考究し,言語知識と言語運用能力の発達,および4技能とコミュニケーションの相関性を,教育との関わりから理論的に追究します。こうして得られた知見は,教育実践に還元されるものでなければならないと考えています。 具体的には,理論的根拠がある英語学習上の困難性の原因究明と克服策の提供(学校教育臨床),小学校・中学校・高等学校・大学(初級・中級・上級段階)の一貫性のあるカリキュラム設計とシラバス・デザイン(指導と評価),4技能統合に向けて学習・指導・評価を展開するための理論構築を行っています。教育学的視座に立って,中学校・高等学校・大学の英語科教員養成を専門としております。 認知科学(言語・音声領域)を基盤として,音声知覚や音声表出,音声認識,文法と概念形成に焦点を当てながら,視覚障害者の概念と言語習得・言語処理(点字を含む)を研究し,外国語教育との関わりを追究しています。また,産官学連携プロジェクトの一環として,言語音声および音楽の習得・学習や,脳内処理の類似性と相違性を明確化するための検討を進めています。さらに,聴覚・視覚・触覚による多感覚処理メカニズムの解明と教育・福祉への応用を推進しています。現在は得られた研究成果を集大成しながら,外国語の理解・表出システムを,学習者の脳内に創成して安定化させるためのICT活用の在り方を,様々な角度から探究しています。 私は言語習得を支える認知システムに興味があり,旧来の学問領域に留まることなく総合人間学として研究を積み重ね,得られた知見を積極的に社会に還元しています。 |
代表的著書,論文等 | 『学びのための英語学習理論―つまずきの克服と指導への提案』 2009年 ひつじ書房 『学びのための英語指導理論―4技能の指導方法とカリキュラム設計の提案』 2010年 ひつじ書房 『外国語はどこに記憶されるのか』 2013年 開拓社(言語・文化選書37) 『外国語音声の認知メカニズムー聴覚・視覚・触覚からの信号』 2016年開拓社(言語・文化選書59) 『技能を統合した英語学習のすすめー小学校・中学校・高等学校での工夫と留意』 ひつじ書房 2018年 『デジタル世界の外国語』 開拓社言語・文化選書96 2022年 |
所属学会,その他の研究活動等 | アクション・リサーチの会,日英・英語教育学会,全日本盲学校教育研究会, 国際応用言語学会,英国応用言語学会,広域科学教育学会,外国語教育学会 |
担当授業 |
|
経歴等 | [学部] 横浜国立大学 教育学部 中学校教員養成課程 英語科専攻 学士号(教育学) ・ロンドン大学(UCL) 音声学言語学学部 研修 (文部省海外派遣留学) [修士課程] ロンドン大学(University College London) 大学院 音声学言語学研究科 修士号(言語学) [博士課程] 東京学芸大学 大学院 連合学校教育学研究科 博士課程 博士号(教育学) ・日本学術振興会特別研究員(DC2) ・東京都立大学 人文学研究科 日本学術振興会特別研究員(委託研究) ・ニュージーランド オークランド大学 言語教育研究所 研修(文部省科学研究費補助金特別研究員奨励費) ・ロンドン大学 音声学言語学研究科 研修(文部省科学研究費補助金特別研究員奨励費) [職歴] ・横浜国立大学 非常勤講師 ・ロンドン大学音声学研究所(JABAET奨学金) ・平成15年度日本学術振興会特別研究員(PD)採用内定 ・平成15年3月本学助教授着任 ・平成15年4月共生人間学専攻外国語教育論講座所属 ・令和5年4月人間・環境学専攻言語科学講座所属 |