研究科 人間・環境学/芸術文化
学部 芸術文化 (人間科学系)
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研究分野 美学・芸術学
キーワード 美学・芸術学、現代美術、フランス・イタリア現代思想
研究テーマ 近現代を中心とする芸術および思想を対象として、芸術と生の関係、あるいは芸術と社会の関係について問い直す研究を行っている。芸術の問題とは、たんに物体としての作品の問題にとどまるものではない。すなわちそこには、作品が生まれ存在することになる歴史的・社会的文脈や、それがわれわれの具体的な生と取り結ぶ関係という、物体としての作品に直接含まれるわけではない可変的な条件が深くかかわっている。いわば芸術の問題とは、物体としての作品と、これら「外在的」な条件との相互作用のうちに立ち現れるものと考えることができる。研究においては、以上のような問題意識から出発して、近現代の哲学・思想を手がかりとしてさまざまな美学的問題にアプローチするとともに、関連する諸課題に取り組むための研究指導を行う。
代表的著書,論文等 【著書】
 『ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む』(共著、水声社、2021年3月)
 『フーコー研究』(共著、岩波書店、2021年3月)
 『タイムライン――時間に触れるためのいくつかの方法』(共著、this and that、2021年1月)
 『フーコーの美学――生と芸術のあいだで』(人文書院、2014年3月)

【論文】
 「ジャン・ウリと自己のブリコラージュ的創造」『I.R.S.─ジャック・ラカン研究─』第18号、日本ラカン協会、2019年9月
 「閾に立つ草間彌生――反転する自己様態」『ユリイカ』第49巻第5号(特集:草間彌生)、青土社、2017年3月
 「「生存の美学」と〈生の形式〉――フーコーとアガンベンにおける他なる生の構想」『フランス哲学・思想研究』第21号、日仏哲学会、2016年9月
 「ライン・身ぶり・共同体――フェルナン・ドゥリニィと地図作成の思考」『あいだ/生成』第6号、あいだ哲学会、2016年3月
 「真理のプロセスとしての芸術――アラン・バディウの芸術論」『メタフュシカ』第45号、大阪大学大学院文学研究科哲学講座、2014年12月

【翻訳】
 ニコラ・ブリオー『ラディカント──グローバリゼーションの美学に向けて』(フィルムアート社、2022年1月)
 マキシム・クロンブ『ゾンビの小哲学──ホラーを通していかに思考するか』(共訳、人文書院、2019年7月)
 ジャン・ウリ『コレクティフ――サン・タンヌ病院におけるセミネール』(共訳、月曜社、2017年11月)
 ロベルト・エスポジト『三人称の哲学――生の政治と非人称の思想』(共訳、講談社、2011年2月)
所属学会,その他の研究活動等 美学会、表象文化論学会、日仏哲学会、関西哲学会
担当授業
  • 学部 創造行為論演習A・B、創造行為論講読演習I・II
  • 大学院修士課程 芸術生成論1A・1B、創造行為論演習1A・1B、共生人間学研究I・II
  • 大学院博士課程 創造行為論特別演習1・2、共生人間学特別研究I・II、思想文化論特別セミナー
  • 全学共通科目 芸術学I・II、創造行為総論A・B
経歴等 京都大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。2016年4月より京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。
人間・環境学研究科パンフレット
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