研究科: 専攻等/講座 人間・環境学/芸術文化
学部: 講座 (学系) 芸術文化 (人間科学系)
所属機関/部局
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※ 学部の学系は令和5年度までの制度による組織での所属を表しています

Message to the prospective students

◆当研究室を目指す皆さんへ

私の専門はマンゾーニ『婚約者』を中心とするイタリアの近代小説ですが、13世紀以来の長い伝統を誇るイタリア文学においては小説はかなり新しいジャンルです。近現代のテクストを対象とするなら小説に限らず詩や演劇も、また古典の作品でも物語文学であれば、皆さんと一緒に学んでみたいと思っています。
古典のテクストは難解なことが多いですが、一筋縄で行かないテクストを読み解き味わうことを楽しみとできる人を歓迎します。
研究分野 イタリア近代文学
キーワード イタリア文学、近代小説、物語文学、リアリズム文学、語りの手法
研究テーマ イタリア最初の近代小説とも言われるアレッサンドロ・マンゾーニの『婚約者』を対象とし、主として語りの技法の側面から研究してきました。
いまはイタリアの近代小説が、同時代の西洋文学(特にリアリズム文学)の流れの中にどのように位置づけられるかを研究しています。
研究対象に導かれて、詩的言語(文学語)と日常言語の関係、告発のレトリック、文学における法と正義といったテーマにも関心を抱いています。
代表的著書,論文等 【著書】
『歴史小説のレトリック:マンゾーニの語り』(京都大学学術出版会、2018年)
「疫病と悪夢——マンゾーニ『婚約者』を通して「赤死病の仮面」を読む」(分担執筆:辻和彦, 山本智子, 中山悟視編著『ナラティヴとダイアローグの時代に読むポー』第二章、彩流社、2023年)

【論文】
「疫病と集団的妄想——マンゾーニ『婚約者』に記されたペスト蔓延の要因について」(日伊文化研究 (60), 26-36, 2022年)
「フランドルの画家マンゾーニ:『婚約者』と17世紀絵画のリアリズム 」(イタリア学会誌 (69), 23-48, 2019年)
「この物語が作り話だったなら」: I promessi sposiにおける「現実性」の強調について」(イタリア学会誌 (67), 49-72, 2017年)
「「我々」とは何か : I promessi sposiの語り手の一人称について」(イタリア学会誌 (62), 1-25, 2012年)
所属学会,その他の研究活動等 イタリア学会、世界文学会
リアリズム文学研究会、関西イタリア学研究会
担当授業
  • 学部 言語芸術論(講義)
    イタリア言語文化論(演習)
  • 大学院修士課程 言語芸術論(講義)
    イタリア言語文化論(演習)
  • 大学院博士課程
  • 全学共通科目 イタリア語I, II
経歴等 学歴
2003年4月 - 2005年3月 京都大学 法学部
2005年4月 - 2007年3月 京都大学 文学部(イタリア語学イタリア文学専修)
2007年4月 - 2009年3月 京都大学大学院文学研究科(イタリア語学イタリア文学専修)修士課程
2009年4月 - 2013年3月 京都大学大学院文学研究科(イタリア語学イタリア文学専修)博士後期課程
2016年3月 京都大学大学院文学研究科博士(文学)

職歴
2017年4月 - 2019年3月 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員PD
2019年4月 - 2021年3月 大阪大学大学院言語文化研究科 言語社会専攻 助教
2021年4月 - 2022年3月 大阪大学大学院言語文化研究科 言語社会専攻 講師
2022年4月 - 2024年3月 大阪大学大学院人文学研究科 外国学専攻 講師
2024年4月 - 京都大学大学院人間・環境学研究科 准教授
人間・環境学研究科パンフレット 総合人間学部パンフレット
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