研究科: 専攻等/講座 人間・環境学/人間・社会・思想
学部: 講座 (学系) 人間・社会・思想 (人間科学系)
所属機関/部局
電子メール kuraishi.ichiro.2v(at)kyoto-u.ac.jp ★研究生については本ページ上部の記載をご覧下さい
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※ 学部の学系は令和5年度までの制度による組織での所属を表しています

Message to the prospective students

◆研究生募集について
私の指導を受けたい方は、まず自力で大学院入学試験を突破して入学を果たして下さい(院進学希望という位置づけの
研究生はとらない方針にしています)。

◆研究室を目指す皆さんに
この研究室は、教育を社会・歴史的文脈のなかで捉える、あるいは社会とのつながりにおいて捉えるという点をゆるやかに共有しながら、多様なテーマを研究する人たちが集まっています。ただ、目先の問題を追うばかりでなく、教育についての原理的、理論的洞察を深めることも重要です。理論、フィールド研究といった方法を問わず、新たな教育学を創造しようとする意欲ある方の応募をお待ちしています。なお修士課程、博士後期編入のいずれの場合も受験を検討される場合、早めにコンタクトをとって下さい(博士後期編入については、年によって募集しない場合もあるのでご注意ください。)修士課程への入学を希望する方には、教育社会学(Sociology of Education)について一通り勉強し、知識を頭に入れ理解しておくことが最低限望まれます。

◆「教育社会学の基礎を効率よく学ぶのに適した文献は何ですか」とよく尋ねられ、いつも困ります。敢えてリストを以下に掲げますが、これはあくまで「一例」であり、これさえ読めば基礎が身につくことを保障するものではありません。また他にも多数の優れた文献があることをお断りしておきます。
・『リーディングス日本の教育と社会 全20巻』(広田照幸監修、日本図書センター、2006-2010年)
・『グローバル化・社会変動と教育 全2巻』(ローダー他編、広田照幸他訳、東京大学出版会、2012年)
・『社会のなかの教育』(岩波講座 教育 変革への展望 第2巻)(岩波書店、2016年 ◆倉石も執筆)
・『教育社会学のフロンティア 全2巻』(岩波書店、2017-2018年 ◆倉石も1巻に執筆)
・『教育社会学事典』(丸善、2018年 ◆倉石も編集・執筆に携わる)
・『現場で使える教育社会学:教職のための「教育格差」入門』(中村高康・松岡亮二編、ミネルヴァ書房、2021年)
・『教育の社会学〔新訂〕』(本田由紀・中村高康、放送大学教育振興会、2025年)

====研究室関連のNEWS/お知らせ====

◆研究室に所属していた水谷千景さん、長澤敦士さんがそれぞれ2026年1月、3月に博士課程を修了し、博士(人間・環境学)の学位を取得されました。今後のさらなるご活躍をお祈りいたします。また、当研究室で学位を取得した出身者の久保田裕斗さん、大久保遥さんがそれぞれ島根大学、大阪公立大学に、2026年4月付で栄転されました。今後のさらなるご活躍をお祈りいたします。

◆編著『媒介者とマイノリティの教育社会史―人と教育をつなぐ』(昭和堂、2025年)が刊行されました!
教師・教員の社会史を、「媒介者」という概念によって一歩先に進めようとする野心的な共同研究の成果物が刊行されました(共著者は江口怜・宇内一文・山口刀也・岡田泰平・岩下誠・西﨑緑・細井勇・呉永鎬の各氏)。形成期を過ぎた近代公教育が、そのプロジェクトの完全化を期そうとしたときに、種々の困難な子どもたちに直面し、個別化・特殊化した対応を取らざるを得ない逆説。そうした局面に前景化される教育エージェンシーとして媒介者を捉え、その媒介者をめぐるさまざまな場での興味深い事例研究が収録されています(取り上げた「場」は、荒川区の夜間中学、ハンセン病療養施設内の「教室」、米軍基地近傍の中学校、米国からの独立移行期のフィリピンの学校、アイルランドの多宗派学校、米国黒人女子教育の学校、炭鉱閉山樹の筑豊、「公立」朝鮮学校など)。気鋭の論者による論稿をどうかご一読下さい。

◆院生の裵潤哲さんのコメントが神奈川新聞(2025年10月18日)に掲載されました。
本研究室の博士後期課程2年の裵潤哲さんのコメントおよび研究の紹介記事が、神奈川新聞に掲載されました。「寒川高統廃合待った/県教委計画にOBの院生/「公立の選択肢残して」」の見出しで、神奈川県の「県立高校百校新設計画」の研究を進める京大大学院生が、成績不振で進路の選択肢が他になかった自身の経験を重ねて、多様な生徒を受け入れる高校が地域からなくなることに懸念を強めている、と紹介されています。

◆院生の本間桃里さんが学会賞を受賞しました。
本研究室の博士後期課程3年(2025年2月末現在)の本間桃里さんが、異文化間教育学会2022-23年度優秀論文賞を受賞しました。この賞は学会誌『異文化間教育』に掲載された投稿研究論文、実践報告、調査報告、研究ノートを対象に、2年を単位として選考される賞です。受賞論文タイトルは「非正規滞在の子どもの公教育からの排除のメカニズムーノンフォーマル教育の場における教職員への聞き取りからー」(異文化間教育59号掲載)です。受賞理由として、非正規滞在の状態にある子どもたちの公教育からの排除のメカニズムを、教育システム・福祉システム・入管法システム間の齟齬が現場においてどのように影響しているかを、ノンフォーマル教育の場で子どもや親に関わっている複数の関係者からの面接内容を通して明らかにした有意義な研究であり、ニクラス・ルーマンの社会システム理論の枠組みを援用しながら、一見整備されてきたかのように見える各システムが、運用面において全体としては機能しない実態を明らかにした点が高く評価されました。

◆新著刊行のお知らせ:『映像と旅する教育学:歴史・経験のトビラをひらく』(昭和堂、2024年)
映画や小説、TVドラマを素材に、教育学の世界に誘うことを企図して、初学者向けの本を刊行しました。2019年に刊行した『テクストと映像がひらく教育学』の続編という位置づけです。取り上げた作品ラインナップとテーマは以下の通りです。『みかづき』(塾・教育産業)、『ブレックファスト‣クラブ』(教室カースト、同調圧力)、『二十四の瞳』(男女共・別学、学校とジェンダー、戦時下の学校)、『破戒』(教師のヴァルネラビリティ、部落差別と教育)、『奇跡の人』(障害児教育、複合差別と学校、言語獲得)、『少年時代』(進路分化、小集団内の暴力・いじめ、疎開と学校)、『たたかいは炎のように』(教科書無償、不平等と教育)、『綴方教室』(メディアと教育、生活綴方運動と戦争)、『きみはいい子』(支援が必要な子ども、若年教師の困難)、『君たちはどう生きるか』/『歌集 滑走路』(詩的言語と社会認識、社会的オジ、短歌ブームの解釈)。よろしくお願いします。【追記:各紙に紹介されました。『福島民報』2024年5月25日「新刊短評」、『琉球新報』『下野新聞』2024年5月26日「各地の本」、『山陽新聞』2024年5月26日読書面、『静岡新聞』『秋田魁新報』『佐賀新聞』2024年6月2日「各地の本」、『山陰中央新報』2024年6月4日「各地の本」、『中部経済新聞』2024年6月8日「各地の本」、『岐阜新聞』2024年6月23日「各地の本」、『河北新報』2024年8月18日「各地の本」】

◆共監訳書『インクルーシブ教育ハンドブック』(北大路書房、2023年)が刊行されました。
「国際的評価を得る特別支援教育の大著,ついに邦訳! 社会文化的背景を踏まえた学際的な視座からインクルーシブ教育を捉え直す。」(版元HPより)。ISBN:9784762832307 A5・864ページ 13,200円(税込)。画期的な翻訳書と自負しています。監訳をともに担ってきた佐藤貴宣さん、渋谷亮 さん、濱元伸彦 さん、伊藤駿 さん、訳者の皆さま、お疲れ様でした。

◆共著『みんなでつくるインクルーシブ教育』(アドバンテージサーバー、2023年)が刊行されました。
平野智之さん、菊地栄治さん、木村泰子さん、中田正敏さん、油布佐和子さん、池田賢市さんと私をメンバーとする共同
研究会の成果物が刊行されました。私は「〈生きのびるため〉の包摂から、〈生きのびるを「時々」超える〉インクルー
シブな学びへ」という題の論稿を寄稿しました。ぜひご一読下さい。(ISBN:978-4-86446-083-5 定価1300円)

◆有斐閣『書斎の窓』(隔月刊行)の連載「学校はめくるめくワンダーランド!―歴史と経験への旅」完結!
有斐閣のPR誌『書斎の窓』で標題の連載を2年間にわたり書いてきましたが、全12回で完結しました。文学作品や映画、漫画などを手がかりに、学校の歴史や現在にアッと驚く(ワンダーな)光を当てることを目指してきました。第1回(684号、2022.11)は「軍事教練と体育教官室」をテーマに、第2回(685号、2023.1)は『長い道』(漫画・映画『少年時代』原作)を手がかりに「学童疎開」をめぐり論じ、第3回(686号、2023.3)では『二十四の瞳』の原作小説と木下監督版映画を手がかりに男女混合/別学の学級編成について考え、第4回(687号、2023.5)では再び『二十四の瞳』をクローズアップし、松永健哉の『子供の自治生活』の記述を対照させ、男女混合級の都鄙間での意味の違いを考察し、第5回(688号、2023.7)では吉野源三郎『君たちはどう生きるか』を詩的言語という観点から読み解き、第6回(689号、2023.9)では同じ1937年刊行の豊田正子『綴方教室』に注目し、第7回(690号、2023.11)では米国映画『ブレックファスト・クラブ』の先駆性を論じ、第8回(691号、2024.1)では日本映画『きみはいい子』を、排泄と食という生の根源と教育との切断・再接続の問題として論じ、第9回(692号、2024.3)ではテレビドラマ『1970ぼくたちの青春』を手がかりに困難と〈馴れ合う〉ことについて論じ、第10回(693号、2024.5)では小学校教師村田栄一の実践記録『学級通信・ガリバー』を手がかりに1970年前後の世相について論じ、第11回(694号、2024.7)ではTVドラマ『ふぞろいの林檎たち』を題材に1980年代の社会の階層性について、また脚本家山田太一について論じ、最終回となる第12回(695号、2024.9)では米国映画『リバー・ランズ・スルー・イット』を取り上げました。有斐閣の公式HPより無料で読むことができます。ぜひご笑覧下さい。

◆新著刊行のお知らせ:『教育福祉の社会学:〈包摂と排除〉を超えるメタ理論』(明石書店、2021年)
このたび明石書店より新著を刊行しました。教育における包摂と排除についてこれまで長く考えてきましたが、経験的
事実の記述だけの積み重ねに行き詰まりを感じ、何とかブレイクスルーできないかともがいた軌跡を本にしたものです。
かと言って理論的思考で埋め尽くされた本というわけでもなく、2019年の『テクストと映像がひらく教育学』の路線を
引継ぎ映画や映像を手がかりにした章も含まれています。ここまで来ると私の映画好きも病膏肓に入るといったところです。

◆共著『問いからはじめる教育史』刊行のお知らせ
 このたび、岩下誠さん、三時眞貴子さん、姉川雄大さんとの共著で『問いからはじめる教育史』(有斐閣ストゥディア)を
上梓しました。エッジの効いた斬新な教育史の本ができたと思っています。どうかご一読下さい。

研究分野 教育学・教育社会学
キーワード 教育社会学、包摂と排除、教育福祉、マイノリティと教育、米国学校改革史、社会問題の教育化
研究テーマ ●教育社会学は大きく言えば教育と社会とのつながり、社会のなかの教育のあり方を探求する学問である。日々メディアをにぎわせ、早急な対策を必要としているいわゆる「教育問題」の数々には一市民として大いに関心をもっている。しかし自分が研究者として関心をもったり惹きつけられている事象はいささかそれらとは異なる。近代学校制度はむろん私の研究にとって重要な関心ではあるが、私がひきつけられるのはその「原初状態」とも呼ぶべきものだ。就学義務が課せられている年齢の子どもが貧困やら家の事情でちゃんと学校に来ない、とか(日本の長欠不就学問題)、そもそも教室が一つしかなく教師も一人だけで授業日数もそろっていない学校(米国のワンルームスクール)とか、そういった類のものが私の考える原初状態である。こうしたことに思いを馳せたり、事実関係をほそぼそ調べることは物好きのきわみかもしれない。だが原初状態を見とどけることは、巨大化し官僚制化したいまの学校制度の姿が絶対的なものではなく、はかない虚構の上になりたつに過ぎないことを教えてくれる。こうした事柄にふれて、出口の見えない閉塞感に苦しむ者の気が少しだけでも軽くなってくれればうれしい。重苦しい語り口を避け、しかしその愚かしさを指摘する自分なりの方法を実践した成果物が『テクストと映像がひらく教育学』『映像と旅する教育学』である。
●この10数年、学校現場で排除を受けたり周縁的位置に立たされている子どもの問題に福祉的視点から取り組む実践者の存在に関心を持ち、日本とアメリカ合衆国の事例研究にとりくんできた(『教育福祉の社会学』、『増補新版 包摂と排除の教育学』、『アメリカ教育福祉社会史序説』)。近年ではインクルーシブ教育にも関心を広げている(共著書『みんなでつくるインクルーシブ教育』、共訳書『インクルーシブ教育ハンドブック』)また修士課程以来、被差別部落や在日朝鮮人、米国の黒人といったマイノリティ問題に関心をもち関心をもち続けている(『差別と日常の経験社会学』、訳書『黒人ハイスクールの歴史社会学』)。今後のテーマとして、社会問題の教育化(Educationalization of social problems)現象の日本・ヨーロッパ・北米の比較を考えている。この視角は、訳書刊行(『教育依存社会アメリカ』)や日本へのシンポジウム招聘(2019年11月)でご縁のできたスタンフォード大学名誉教授のデイヴィッド・ラバリー先生に学んだ。ドイツ語圏のヨーロッパではさらに活発に研究が行われており、それらに学びながら、マックス・ウェーバーの世界宗教の比較社会学研究を準拠枠組みに教育への宗教社会学的接近を試みていきたい。
代表的著書,論文等 【著書】
〔単著〕
・『映像と旅する教育学:歴史・経験のトビラをひらく』昭和堂、2024年
・『教育福祉の社会学:〈包摂と排除〉を超えるメタ理論』明石書店、2021年
・『テクストと映像がひらく教育学』昭和堂、2019年
・『増補新版 包摂と排除の教育学:マイノリティ研究から教育福祉社会史へ』生活書院、2018年
・『アメリカ教育福祉社会史序説:ビジティング・ティーチャーとその時代』春風社、2014年
・『包摂と排除の教育学:戦後日本社会とマイノリティへの視座』生活書院、2009年
・『差別と日常の経験社会学:解読する〈私〉の研究誌』生活書院、2007年
〔編著〕
・倉石一郎編/倉石一郎・江口怜・宇内一文・山口刀也・岡田泰平・岩下誠・西﨑緑・細井勇・呉永鎬著『媒介者とマイノリティの教育社会史-人と教育をつなぐ』昭和堂、2025年
〔共著〕
・平野智之・菊地栄治編/木村泰子・倉石一郎・中田正敏・油布佐和子・池田賢市著『みんなでつくるインクルーシブ教育』アドバンテージサーバー、2023年
・岩下誠・三時眞貴子・倉石一郎・姉川雄大著『問いからはじめる教育史』有斐閣、2020年
・日本教育社会学会編、本田由紀・中村高康責任編集/広田照幸・苅谷剛彦・矢野眞和・酒井朗・中澤渉・北澤毅・久富善之・今田絵里香・倉石一郎・仁平典宏・岡本智周・木村元・筒井美紀著『教育社会学のフロンティア1 学問としての展開と課題』岩波書店、2017年
・志水宏吉編/広田照幸・倉石一郎・中澤渉・山田哲也・古賀正義・本田由紀・児島明・髙田一宏・清水睦美著『岩波講座教育 変革への展望 第2巻 社会のなかの教育』岩波書店、2016年
・稲垣恭子編/石川良子・多賀太・末冨芳・倉石一郎・福間良明・井上義和著『差別と排除の〔いま〕5 教育における包摂と排除:もう一つの若者論』明石書店、2012年
・好井裕明・山田富秋編/蘭由岐子・倉石一郎・杉浦郁子・風間孝・山本薫子・倉本智明・寺本晃久・東村岳史著『実践のフィールドワーク』せりか書房、2002年
〔分担執筆〕
・Philippe Blanchet Lunati, Elatiana Razafimandimbimanana et Noriyuki Nishiyama (eds.) Altérités et éducation, (Ichiro Kuraishi, “Les distorsions du concept d’inclusion dans les débats éducatifs au Japon et la portée potentielle de la philosophie de Jacques Rancière,” pp.75-86), EME Editions, 2026
・Hideo Nakazawa (ed.) Key Texts for Japanese Sociology, (Wataru Nakazawa;Ichiro Kuraishi; "Education policy, educational practice, and evidence-based policy", pp.215-223), Sage, 2025
・後藤玲子・新川敏光編『新 世界の社会福祉 第6巻アメリカ合衆国/カナダ』(「アメリカ社会福祉論のミッシングリンクとしての《教育支援》小史:ビジティング・ティーチャーの時代と人種・エスニシティへの対応」183-209頁)旬報社、2019年
・佐藤郡衛・横田雅弘・坪井健編『異文化間教育学大系シリーズ 第4巻 異文化間教育のフロンティア』(第2章3節「インタビュー」56-70頁)明石書店、2016年
・桜井厚・石川良子編『ライフストーリー研究に何ができるか:対話的構築主義の批判的継承』(「語りにおける一貫性の生成/非-生成」193-216頁)新曜社、2015年
・好井裕明編『排除と差別の社会学』(「排除・差別問題における当事者とは誰か」41-57頁)有斐閣、2009年
・教育の境界研究会編『むかし学校は豊かだった』(序章「学校に人は住まっているか」1-21頁、短文「写真屋さんとユーミン」65-69頁、「プロレス遊びと表・裏ルール」116-120頁)阿吽社、2009年
・蘭信三編『中国残留日本人という経験:「満洲」と日本を問い続けて』(「『中国帰国生徒特別選抜入試』の挑戦」335-354頁)勉誠出版、2009年
・Ryang, Sonia & John Lie (eds.), Diaspora without Homeland: Being Korean in Japan,( “”Pacchigi!” and “Go”: Representing Zainichi Koreans in Recent Cinema,” pp.107-120) University of California Press, 2009.
・荒このみ・生井英考編『アメリカ研究の越境6文化の受容と変貌』(「米国教育使節団報告書のコミュニケーション論的解読」63-84頁)ミネルヴァ書房、2007年
・桜井厚編『戦後世相の経験史』(「ライフストーリー的想像力の射程と限界:高史明『生きることの意味 青春篇』を手がかりに」116-135頁)せりか書房、2006年
・好井裕明編『繋がりと排除の社会学』(「おびえる日本社会、凝固化する在日朝鮮人問題:あるビデオドキュメンタリーを素材とした“超・メディア社会学”の試み」117-173頁)明石書店、2005年
・中島勝住編『学校の境界』(「坊っちゃんの悲劇性」14-32頁)阿吽社、2003年
・教育解放研究会編『学校のモノと境界』(「ヒトゴト(他人事)の教育学のための覚書:『モノ語り』から境界論へ」189-208頁)NAN工房、2001年
・中島智子編『多文化教育:多様性のための教育学』(「『教育の語り』における画一性と多様性の問題:在日朝鮮人教育の場合」189-218頁)明石書店、1998年
・上野恭裕・藤田博子編『現代教育学』(「学ぶことの意味するもの」35-62頁を田中裕喜と共同執筆)三晃書房、1997年
・部落解放研究所編『地域の教育改革と学力保障』(「三世代におけるアイデンティティと生き方」145-164頁)解放出版社、1996年
【論文】
・「後期近代社会における高等教育の「多様性」と「保障」:移民的背景を持つ日本の子ども・若者に焦点を合わせて」『高等教育研究』 28集、 147-167頁、2025年
・「インクルージョンからトランスクルージョンへ:インクルーシブ教育を考える一視角」『教育と医学』73(2)、教育と医学の会編、12-17頁、2025年
・「公教育を引き裂く二律背反と〈システム統合〉の隘路:教育の歴史的無意識の探求」『教育学研究』第91巻4号、462-474頁、2024年
・「〈社会問題の教育化〉の古層をめぐる探索的研究:ウェーバー『職業としての学問』を起点として」『人間・環境学』33、1-13頁、2024年
・「教育の自画像としての〈福祉〉理解とその批判:反省なき連携待望論への若干の懸念」『教育学年報』世織書房 14、205-216頁、2023年
・「ニューヨーク市におけるADNS(地域放課後学校)とアデル・フランクリン:非白人児童をターゲットとした学校拡張運動に関する考察」 『人間・環境学』31、 1-14頁、2022年
・「学力/アチーブメント概念の「弱さ」「受動」への転回 :福祉と教育の新たな関係性をひらくために」『福祉社会学研究』19、33-48頁、 2022年
・「アガンベンから読み解く公教育における〈包摂と排除〉問題」『〈教育と社会〉研究』31、29-38頁、2021年
・"Why is Educationalization Ubiquitous but Marginal in Japan? : A Consideration on a Different Background of School Reforms" Educational Studies in Japan: International Yearbook No. 15, pp.83-94, 2021
・「教育研究における無意識的思考と社会事業史研究の意義:高知県の福祉教員と福祉教育(同和教育)に関するわたしの研究事例から」『社会事業史研究』58、25-46頁、2020年
・“The Significance of the Disappearance of “Diverse” from “Guaranteeing Educational Opportunities”: An Interpretation from the Viewpoint of the Victory of Formalism and the Educational Consumer” (trans.by Nadezhda Murray)Educational Studies in Japan: International Yearbook 14, pp.69-84, 2020
・「教育機会確保」から「多様な」が消えたことの意味:形式主義と教育消費者の勝利という視角からの解釈 」『教育学研究』日本教育学会、85(2)、150-161頁、2018年
・「革新主義期改革者における「北部黒人問題」認識と教育:ニューヨーク市公教育協会刊行『本市における黒人学童』(1915)再論 」『国際関係論叢』東京外国語大学国際関係研究所、7(1) 1-40頁、2018年
・「生活・生存保障と教育のむすび直し・再論:公私融合の現実にどう立ち向かうか 」『教育学研究ジャーナル』中国四国教育学会 22、35-41頁、2018年
・「戦後初期の中学校における長欠・不就学対策の実相:高知県初代福祉教員・谷内照義の個人メモを手がかりに」『日本語・日本学研究』東京外国語大学国際日本研究センター 7、37-66頁、2017年
・「蟷螂の斧をふりかざす:社会調査における『向真実の時代』への抵抗」『現代思想』青土社、45(5)、100-111頁、2017年
・「日本型「多文化共生教育」の古層:マイノリティによる立場宣言実践によせて」『異文化間教育』異文化間教育学会 4465-81頁、2016年
・「対話的構築主義と教育実践研究を架橋する」日本社会教育学会年報『日本の社会教育』60、36-48頁、2016年
・「生活・生存保障と教育をむすぶもの/へだてるもの:教育福祉のチャレンジ」『教育学研究』日本教育学会、82(4)、571-582頁、2015年
・「ワンルームスクールの世界:アメリカ教育史を支えたうつわの肖像」『年報教育の境界』教育の境界研究会、12号、15-46頁、2015年
・「「実践『埋め込まれ型』社会調査の隘路:米国ソーシャルワーク形成史からの教訓」『社会と調査』社会調査協会、第14号、36-43頁、2015年
・「公教育における包摂の多次元性:高知県の福祉教員の事例を手がかりに」『〈教育と社会〉研究』一橋大学大学院社会学研究科、第24号、1-11頁、2014年
・「爆発的拡大のための雌伏:米国ビジティング・ティーチャーの大恐慌時代」『国際関係論叢』東京外国語大学国際関係研究所、第2巻2号、49-84頁、2013年
・「ビジティング・ティーチャーの「訪問」からの部分的撤退はなぜ起こったのか:知的障害児教育とのかかわりをめぐる一考察」『東京外国語大学論集』85、141-160頁、2012年
・「ニューヨーク市における<制度化>以後のvisiting teacherの活動の変容:「学校に行かない子ども」への対応を中心に」『東京外国語大学論集』84、127-140頁、2012年
・「コモンウェルス財団「非行予防プログラム」とvisiting teacher:1920年代における全米への活動展開期」『東京外国語大学論集』83号、125-142頁、2011年
・「学校を基盤とする福祉的サーヴィスとその制度化をめぐって:米国におけるvisiting teacherの経験を中心に」『教育学研究』日本教育学会、78巻2号、38-49頁、2011年
・“Poverty, Education and National Policy in the “Affluent Society” : A Comparison of the Unite States and Japan in the 1960s”, The Japanese Journal of American Studies(アメリカ学会英文ジャーナル)、22号、125-150頁、2011
・「京都市における<福祉教育>の実態史解明に向けて:東九条地域における「希望の家」に注目して」『研究紀要』世界人権問題研究センター、16号、53-77頁、2011年
・「<よむこと>と<きくこと>との往還:オーラル・ヒストリー研究における相互行為論的視点の含意」『応用社会学研究』立教大学社会学部、53号、123-137頁、2011年
・「米国教育使節団報告書の「日本化」に関する研究(2):「機会均等」理念の実質化としての「定時制高校義務制」論と青年学校」『Quadrante:クァドランテ』東京外国語大学海外事情研究所、12/13号、39-52頁、2011年
・「ビジティング・ティーチャーの黎明とニューヨーク市公教育協会1895-1913 :怠学・長欠問題の「発見」から学校機能の福祉化へ」『東京外国語大学論集』81号、133-154頁、2010年
・“Improving Not merely school attendance but also what?: ”Fukushi Kyoin” (Social Work Teacher), Visiting Teacher and the Attempts to Enlarge the Social Functions of Pubic Schools ”『東京外国語大学論集』80号、49-67頁、2010年
・「教育研究におけるインタビュー・データとの「つきあい方」とメタ理論:「無知の知」と「先回り型の知」のはざまで」『教育社会学研究』日本教育社会学会、84集、27-48頁、2009年
・「教育叙述におけるモノとコト:廣松哲学からの基礎づけ」『年報 教育の境界』教育の境界研究会、第6号、11-18頁、2009年
・「地方教育史研究におけるインタビューの可能性:紙の世界の向こうを張ろうとする<声>をきく」『フォーラム現代社会学』関西社会学会、5号、72-83頁、2008年
・(研究ノート)「<社会>と教壇のはざまに立つ教員:高知県の『福祉教員』と戦後の同和教育」『教育学研究』日本教育学会、74巻3号、40-49頁、2007年
・「米国教育使節団報告書の「日本化」に関する研究:文部省訳における“people”の訳され方に注目して」『Quadrante:クァドランテ』東京外国語大学海外事情研究所、9号、555~572頁、2007年
・「坊っちゃんの悪夢:無記名性の暴力構造と教師の『原初的遅延感』を軸に」『年報 教育の境界』教育の境界研究会、4号、17-27頁、2007年
・「紙の世界の向こう側での邂逅:オーラル資料と文字資料の併用をめぐる『未-経験』記」『日本オーラル・ヒストリー研究』日本オーラル・ヒストリー学会、2号、84-102頁、2006年
・「<なんじ>のいる異文化間教育学への足がかり:<語り直し>プロジェクトの射程」『異文化間教育』異文化間教育学会、24号、2-11頁、2006年
・「挑戦する『中国帰国者特別選抜入試』:その歴史・現状・課題」『アジア遊学』勉誠出版、85号、126-136頁、2006年
・「戦後初期同和教育における越境性:<特殊>の含意を手がかりにした「教育制度学」的試み」『年報 教育の境界』教育の境界研究会、3号、13-23頁、2006年
・「脱構築から他者の語り直しへ:「日本人性」の問いが異文化間教育・研究にもたらすもの」『異文化間教育』異文化間教育学会、22号、55-67頁、2005年
・「公立学校における在日朝鮮人教育のリアリズムと公共性:1950-60年代の「朝問協」とりわけ玉津中学校における展開を中心に」『戦争と平和』大阪国際平和研究所、14号、101-116頁、2005年
・「福祉教員制度の成立・展開と教育の<外部>:高知県の事例を手がかりに」『人権問題研究』大阪市立大学人権問題研究センター、5号、71-90頁、2005年
・「<宿題>から見た解放教育:教育総動員体制論序説」『東京外国語大学論集』71号、181-196頁、2005年
・「他者によって制作されたオーラル資料の再利用をめぐる考察:アーカイヴなき現状のなかで」(シンポジウム 〈残された声〉がもたらす豊穣:オーラル・ヒストリーの可能性とアーカイヴズの課題)『史資料ハブ地域文化研究』21世紀COEプログラム「史資料ハブ地域文化研究拠点」5号、29-36頁、2005年
・「マイノリティにおけるセルフヘルプグループ的運動の可能性:グループありらんの事例に見る『語りのコミュニティ』の生成」『東京外国語大学論集』69号、175-194頁、2005年
・「啓発におけるコミュニケーション構造と対話的関係:『対話型啓発』と『倉石モデル』の再検討」『リリアンス研究紀要解放研究しが』14号、15-25頁、2004年
・「境界からの関係論の展開:「宿題」というコトの心性分析の試み」『年報 教育の境界』教育の境界研究会、創刊号、1-10頁、2004年
・「宙をさまよう第一声:ライフヒストリー実践の『対話』性を問うために (シンポジウム 消えゆく声を聞く/見えないものを見る:オーラルヒストリーの可能性とアーカイヴの課題)」『史資料ハブ地域文化研究』21世紀COEプログラム「史資料ハブ地域文化研究拠点」2号、66-70頁、2003年
・「滋賀県における社会啓発事業の実施内容に関する考察:「ワークショップ・参加型学習」の流布する状況下で」『リリアンス 研究紀要解放研究しが』13号、63-77頁、2003年
・「啓発場面の相互行為分析:「対話型」における参加者のメンバーシップ問題に焦点化して」『リリアンス 研究紀要解放研究しが』13号、19-32頁、2003年
・「正統的周辺参加(LPP)論の<教育批判>理論としての射程:受容の四類型の検討を手がかりに」『東京外国語大学論集』65号、41-59頁、2003年
・「内側から切り裂く:『在日』における名前・名のり問題再考」『木野評論』京都精華大学、33号、199-212頁、2002年
・「大学教育における日常性批判の可能性について:大学生対象の『在日朝鮮人論』の事例の自己分析」『人権問題研究』大阪市立大学人権問題研究センター、2号、21-39頁、2002年
・「授業研究におけるディスコース論の射程:ミーハンの『I-R-E構造』論における<見立て>の方法を中心に」『人間・環境学』京都大学大学院人間・環境学研究科、10巻、33-46頁、2001年
・「マイノリティ教育における<包摂>原理の再検討:1970年前後の大阪市における在日朝鮮人教育をめぐる『言説の交代劇』から」『教育社会学研究』日本教育社会学会、69集、43-63頁、2001年
【翻訳】
・『インクルーシブ教育ハンドブック』北大路書房、2023年(共監訳)
・『教育依存社会アメリカ:学校改革の大義と現実』岩波書店、2018年(共訳)
・『黒人ハイスクールの歴史社会学:アフリカ系アメリカ人の闘い1940-1980』昭和堂、2016年(共訳)
・『アクティヴ・インタビュー:相互行為としての社会調査』せりか書房、2004年(共訳)
・『多文化教育事典』明石書店、2002年(監訳・共訳)
【事典類】
・『異文化間教育事典』明石書店、2022年(分担執筆)
・『教育社会学事典』丸善、2018年(編集委員、分担執筆)
・『在日コリアン辞典』明石書店、2010年(分担執筆)
所属学会,その他の研究活動等 日本教育社会学会(2023-2025年編集委員会委員長)
日本教育学会(2025年9月より近畿地区理事)
日本社会学会
日本オーラル・ヒストリー学会
教育の境界研究会(運営委員)
和歌山人権研究所 会員
担当授業
  • 学部 人間形成論
    人間形成論演習
    基礎演習:教育・社会・国家
  • 大学院修士課程 人間形成論
    人間形成論演習
    共生人間学研究Ⅰ,Ⅱ
  • 大学院博士課程 共生人間学特別研究Ⅰ,Ⅱ
  • 全学共通科目 教育学Ⅰ
    教育学Ⅱ
    ILASセミナー:教育・社会・国家
    教育学基礎ゼミナール
経歴等 1992年3月 京都大学工学部衛生工学科卒業
1995年3月 京都大学大学院人間・環境学研究科(岡田敬司先生ゼミ)修士課程修了
1998年3月 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程(岡田敬司先生ゼミ)研究指導認定退学
2000年7月 受 博士(人間・環境学)
2002年4月 東京外国語大学外国語学部助教授
2007年4月 同准教授
2009年4月 東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
2013年10月 京都大学大学院人間・環境学研究科准教授
2017年4月 同教授、現在に至る
人間・環境学研究科パンフレット 総合人間学部パンフレット
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