専攻/講座 人間・環境学/文化・地域環境
総人学系 文化環境学
所属機関/部局
電子メール maeda.masahiro.8c(at mark)kyoto-u.ac.jp
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Message to the prospective students

私の研究室では,地域の住まい・まちづくりやコミュニティの実践を支える理論構築に資する研究をめざして日々活動しています。建築・都市・環境デザインの知見を基礎としつつ,人文・社会科学等の隣接領域における先端的な理論・方法論に学び,それらを現場・実践へ「応用」することを通じて新たな知見を得ることに私自身は面白さややりがいを感じています。フィールドワークや現場での協働を重視していますので,現場で生起する事象に根気よく向き合う姿勢が必須です。かと言って,囚われ過ぎず,広い視野から都市や地域,住まいについて探求したいという意欲のある人を歓迎します。
研究分野 建築計画学 住居・まちづくり 防災・復興
キーワード 住居論,まちづくり,コミュニティ・デザイン,防災・減災,災害復興,フィールドワーク,アクション・リサーチ
研究テーマ 現代の都市に人びとがどのように住まい,暮らしを営んでいるのか,その実態に迫り,都市空間のデザインやまちづくりに応用可能な理論・方法論について探求しています。そのために,「現場」から発想することを重視し,フィールドワークやアクション・リサーチといった研究手法を通じて,当事者(住民,専門家)や隣接分野の研究者とも積極的に連携・協働し,様々な研究・実践活動を展開しています。
具体的には,国内外の自然災害被災地における住まいと暮らし・コミュニティの長期的な回復プロセスの調査・分析,京都を含むアジア諸国におけるまちづくり・コミュニティ支援活動の実践的研究を行っています。そして,フィールドで得た知見を統合・共有するための理論を社会理論と空間論を軸として構築していきます。
代表的著書,論文等 ■著書(単著)
『津波被災と再定住ーコミュニティのレジリエンスを支える』(京都大学学術出版会,2016年)

■共編著
『建築フィールドワークの系譜ー先駆的研究室の方法論を探る』(昭和堂,2018年)

■訳書
『世界居住文化大図鑑ー人と自然の共生の物語』(柊風舎,2023年)

■分担執筆書
『住まいから問うシェアの未来ー所有しえないもののシェアが,社会を変える』(学芸出版社,2021年)
『旅するモヤモヤ相談室』(世界思想社,2023年)
『Rural and Urban Sustainability Governance』(United Nations University Press,2014年)
『自然災害と復興支援』(明石書店,2010年)
『世界住居誌』(昭和堂,2005年)

■学術研究論文
「Acceptance and transformation of the housing “ladder” in slum resettlement projects in Colombo, Sri Lanka」『Japan Architectural Review』 Volume6, Issue1, 2023
「京都の地蔵盆と共同体の「想像力」」『 カルチュラル・グリーン』, 第4号, pp.81-104, 2023年
「コモンをもつ接地型集合住宅における共同性の回復に関する研究―東日本大震災の災害公営住宅を主な対象として」『住総研研究論文集』(47),2021年
「地蔵盆運営への関与からみた町内住民間の関係の冗長性-レジリエントなコミュニティ形成に果たす地蔵盆の役割に関する研究 その2-」『日本建築学会計画系論文集』(756),2019年
「他者への“信頼”からみた仮設住宅居住者への支援の成立要因と課題 -東日本大震災における仮設住宅の住環境改善支援に関する実践的研究 その2-」『日本建築学会計画系論文集 』(752),2018年
「市街地型住宅団地再生におけるまちづくり会社の導入に関する研究 -堀川団地を対象として」『都市住宅学』(107),2013年
「再定住地における生活再建とコミュニティ形成に対するマイクロクレジットの効果―インド洋津波後のスリランカにおける住宅移転をともなう再定住に関する研究 その3― 」『日本建築学会計画系論文集 』(668),2011年
ほか
所属学会,その他の研究活動等 【所属学会】
 日本建築学会,都市住宅学会,人間・環境学会,都市計画学会

【学会活動】
 日本建築学会比較居住文化小委員会・主査,都市住宅学会関西支部・常議員,日本建築学会 災害からの住まいの復興に関する共有知構築 特別研究委員会・幹事など

【社会活動】
 京都市地域コミュニティ活性化推進審議会 委員(副会長),大阪市立住まい情報センター 事業企画委員会 委員・アドバイザー ,(公財)京都市景観・まちづくりセンター 登録専門家など
担当授業
  • 学部 環境構成論II,環境構成論実習II,文化環境学系入門(リレー講義)
  • 大学院修士課程 生活環境構成論1・2,生活環境構成論演習1・2,環境構成論演習A・B,共生文明学研究I・Ⅱ
  • 大学院博士課程 共生文明学特別研究I・Ⅱ,文化・地域環境論特別セミナー
  • 全学共通科目 都市空間論,都市空間論各論Ⅱ,都市空間論基礎ゼミナールII,図学A・B
経歴等 【学歴】
2004年3月 京都大学工学部建築学科 卒業
2006年3月 京都大学大学院工学研究科建築学専攻 修士課程 修了
2012年1月 京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻 博士後期課程 修了

【職歴】
2008年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)(2010年3月まで)
2012年2月 京都大学大学院 工学研究科 研究員(2013年3月まで)
2013年4月 日本学術振興会 特別研究員 PD (2013年4月まで)
2013年5月 京都大学大学院 工学研究科 助教 (2017年9月まで)
2017年10月 京都大学大学院 工学研究科 講師(2019年9月まで)
2019年10月 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 准教授 (2021年3月まで) 
2021年4月 京都大学大学院 人間・環境学研究科 准教授(現在に至る)
(この間,大阪産業大学,近畿大学,首都大学東京(現・東京都立大学),立命館大学,同志社大学で非常勤講師をつとめる)

【主な受賞歴】
2013年5月 都市住宅学会 論説賞
2013年5月 都市住宅学会 博士論文コンテスト 最優秀賞
2013年8月 日本建築学会 奨励賞
2014年6月 財団法人 住総研 研究選奨
2015年5月 都市住宅学会賞研究奨励賞
2017年5月 都市住宅学会賞 著作賞
ほか

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