太田 出 (おおた いずる)教授
研究科: 専攻等/講座 | 人間・環境学/東アジア文明 |
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学部: 講座 (学系) | 東アジア文明 (文化環境学系) |
所属機関/部局 | |
電子メール | ota.izuru.6v◎kyoto-u.ac.jp(◎を@に換えてください) |
個人ページ |
研究分野 | 中国近世~現代史、台湾現代史、日中戦争史 |
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キーワード | 中国法制史、中国農村社会、フィールドワーク、民間信仰、王権と宗教、太湖流域漁民、領海主権、海洋戦略、軍事史 |
研究テーマ | 文献史料とフィールドワーク(現地調査)を用いながら「現地感覚」を持った歴史学をめざしています。現在、主に以下の5つの研究テーマに取り組んでいます。 1)中国法制史:明清時代の裁判文書──州県レベルの档案や判牘など──を分析し、中国近世の犯罪・警察・監獄をめぐる社会史について研究を進めています。 2)中国農村社会史:江南デルタ(現在の上海市や江蘇省南部・浙江省北部)を中心に地方志とフィールドワークを組み合わせながら地域社会の解明をめざしています。現在では、日本住血吸虫病など感染症と地域社会の関係について研究を進めています。 3)中国の王朝国家と宗教:具体的な事例としては、関羽信仰の漢地から満洲、モンゴル、新疆、チベットへの伝播・変容・融合を取り上げ、中国近世における王権の権威調達と宗教的な領域統合について考えています。 4)東アジアの領海主権問題と海洋戦略:19世紀後半から東アジアでも顕在化しはじめる近代的な領海主権の問題について、現代の海洋戦略(海洋資源など)までをも視野に入れながら明らかにしていく予定です。現在、科学研究費補助金基盤研究(A)「「海洋の歴史」の構築――領海主権・海洋権益・海洋社会をめぐって」の代表として最も力を入れています。 5)日中戦争期の宣撫官:日中戦争期、中国大陸の日本占領地行政に活躍した宣撫官たちの足跡をたどりながら、意志の有無にかかわらず戦争に巻き込まれていった人々の戦争史を描出したいと思います。 |
代表的著書,論文等 | 太田出(単著)『中国農漁村の歴史を歩く』(京都大学学術出版会、2021年) 太田出(単著)『関羽と霊異伝説――清朝期のユーラシア世界と帝国版図』(名古屋大学出版会、2019年) 太田出(単著)『中国近世の罪と罰』(名古屋大学出版会、2015年) 太田出他編(共著)『太湖流域社会の歴史学的研究──地方文献と現地調査からのアプローチ』(汲古書院、2007年) 太田出他編(共著)『中国農村の信仰と生活──太湖流域社会史口述記録集』(汲古書院、2008年) 太田出他編(共著)『中国農村の民間芸能──太湖流域社会史口述記録集2』(汲古書院、2011年) 太田出他編(共著)『中国江南の漁民と水辺の暮らし──太湖流域社会史口述記録集3』(汲古書院、2018年) 太田出他(共著)『近現代中国の芸能と社会 皮影戯・京劇・説唱』(好文出版、2013年) 貴志俊彦・白山真理編(共著)『京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真資料集成』(国書刊行会、2016年) |
所属学会,その他の研究活動等 | 史学会(東京大学) 東洋史研究会(京都大学) 史学研究会(京都大学) 広島大学史学会 |
担当授業 |
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経歴等 | 1990年4月~1993年3月 大阪大学大学院文学研究科博士前期課程(東洋史学) 1993年4月~1999年3月 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程(東洋史学) 1995年10月~1997年9月 中国人民大学清史研究所(北京)公費留学(文部省)・高級進修生。 1999年4月1日~2001年3月31日 大阪大学大学院文学研究科助手 2001年4月1日~2011年3月31日 神戸商科大学商経学部(現在の兵庫県立大学経済学部)助教授(後に准教授) 2011年4月1日~2016年3月31日 広島大学大学院文学研究科准教授 2016年4月1日~ 京都大学大学院人間・環境学研究科教授 |