菅 利恵 (すが りえ)教授
研究科: 専攻等/講座 | 人間・環境学/芸術文化 |
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学部: 講座 (学系) | 芸術文化 (人間科学系) |
所属機関/部局 | |
電子メール | suga.rie.2h(_at_)kyoto-u.ac.jp |
個人ページ |
研究分野 | ドイツ文学、ドイツ演劇、ジェンダー論、コスモポリタニズム |
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キーワード | 啓蒙時代のドイツ文学にみる公共圏と親密圏、市民悲劇、公共圏の再構築、啓蒙時代のドイツにおけるコスモポリタニズム 、ジェンダー論、フェミニズム |
研究テーマ | 制度、生活文化の変化と文学表現の相関関係に興味があり、社会的な問題意識が文学的想像力の中で深められるさまに注目してきました。分析の対象はドイツ語圏の文学で、おもにレッシングやシラー、レンツ、ビューヒナー、ブレヒトなどの演劇作品を読んできました。最近はシュトルムなど19世紀の小説や、第一波フェミニズム台頭の過程における文学の役割にも関心を広げています。これまでおもに家族像や恋愛観、ジェンダー観の歴史的変化と関連させながら文学作品を読んできましたが、問題意識の中心にあるのは、私的領域と公的領域の関係性をいかに再構築しうるか、ということです。その関係で、初期ナショナリズムや多文化主義の言説、また1800年前後のコスモポリタニズム についても論じてきました。「あるべき社会をどのように構想するか」という試行錯誤に、家族観やジェンダー観念がどう結びついてきたか、また結びつきうるのかを探っています。 |
代表的著書,論文等 | 著書 『ドイツ市民悲劇とジェンダー-啓蒙時代の自己形成』、彩流社、2009年 『〈愛の時代〉のドイツ文学-レッシングとレンツ』、彩流社、2018年 『ドイツ語圏のコスモポリタニズム―「よそもの」たちの系譜』(編著)、共和国、2023 論文 「〈市民〉はいかにして〈人間〉の顔を失うのか-J. M. R. レンツの『ツェルビーン』」、『人文論叢』(三重大学人文学部文化学科)、2020年 「市民、人間、世界市民-ヴィーラントのコスモポリタニズムと市民的公共圏」『ドイツ文学(Neue Beiträge zur Germanistik)』(日本独文学会)、2020年 など |
所属学会,その他の研究活動等 | 日本独文学会 18世紀学会 |
担当授業 |
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経歴等 | 学歴: 1991.4. 京都大学文学部 入学 1995.3. 京都大学文学部 卒業 1995.4. 京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程 入学 1997.3. 京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程 修了 1997.10. ドイツ・アウクスブルク大学留学(至1998.9.) 1999.4. 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程 編入学 2004.3. 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程 単位取得後退学 2008.3. 京都大学博士号取得(人間・環境学) 2010. 4. 三重大学准教授 2019. 4. 三重大学教授 2021. 4. 京都大学教授 |