柳瀬 陽介 (やなせ ようすけ)教授
研究科: 専攻等/講座 | 人間・環境学/言語科学 |
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学部: 講座 (学系) | |
所属機関/部局 | 国際高等教育院 |
電子メール | yanase.yosuke.3n(at sign)kyoto-u.ac.jp |
個人ページ | Website |
研究分野 | 哲学的言語教育学 |
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キーワード | 英語教育・言語教育、実践者研究・実践研究、質的研究、意味 |
研究テーマ | 私の専門は、哲学的な言語教育学です。具体的には、日本における英語教育を対象とした研究をしています。哲学的枠組みとしては、ウィトゲンシュタイン、アレントなどの哲学や、ルーマン(理論社会学)やダマシオ、トノーニ、バレット(神経科学)、あるいはブルーナー(文化心理学)などの哲学的考察を利用しています。哲学的概念を使うことにより、理論的研究、実践的研究、および両者を架橋する研究を行っています。理論的研究では、「コミュニケーション能力」や「ナラティブ(物語)」」といった概念を分析し、それらの言語教育学的含意を明らかにしてきました。現在は特に「意味」の概念についての整理を行っています。実践的研究では、現職英語教師・英語教師志望者の経験の振り返りを分析し、英語教師の成長の道筋を示してきました。現在は特に「当事者研究」などにおける「対話」の働きに着目しています。科学知と実践知を架橋する研究については、これまで言語教育の将来的展望を示す論考を公刊してきました。 |
代表的著書,論文等 | 柳瀬陽介 (2022) 「機械翻訳が問い直す知性・言語・言語教育 -- サイボーグ・言語ゲーム・複言語主義」 『外国語教育メディア学会関東支部研究紀要』No. 7, pp. 1-18. 柳瀬陽介 (2021) 「学校英語教育は言語教育たりえているのか -- 意味の身体性と社会性からの考察」 『KELESジャーナル』 No.6, pp. 6-23. 柳瀬陽介 (2020) 「当事者の現実を反映する研究のために 複合性・複数性・意味・権力拡充」 、淺川和也・田地野彰・小田眞幸編 (2020) 『英語授業学の最前線』ひつじ書房所収 Y. Yanase (2020) The distinct epistemology of practitioner research: complexity, meaning, plurality, and empowerment. JACET Journal. No. 64, pp. 21-38. 柳瀬陽介 (2018)「なぜ物語は実践研究にとって重要なのか―読者・利用者による一般化可能性」『言語文化教育研究』No. 16, pp. 12-32 柳瀬陽介 (2018) 「意識の統合情報理論からの基礎的意味理論―英語教育における意味の矮小化に抗して―」 『中国地区英語教育学会研究紀要』 No. 48, pp. 53-62. 柳瀬陽介 (2017) 「英語教育実践支援研究に客観性と再現性を求めることについて」『中国地区英語教育学会研究紀要』 No. 47, pp. 83-94. Y. Yanase (2017) Pedagogical grammar: how should it be designed? in A. Tajino (ed) “A new approach to English pedagogical grammar: the order of meaning.” pp. 26-38. 柳瀬陽介・小泉清裕 (2015) 『小学校からの英語教育をどうするか』岩波書店 |
所属学会,その他の研究活動等 | 全国英語教育学会、大学英語教育学会、言語文化教育研究学会、日本言語テスト学会、ASIA TEFL, American Association of Applied Linguistics |
担当授業 |
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経歴等 | 2020年4月より:京都大学大学院 人間・環境学研究科 共生人間学専攻 認知情報学系 外国語教育論 言語教育研究開発論 協力教員 2019年4月より:京都大学 国際高等教育院 附属国際学術言語教育センター 教授 2012年4月より:広島大学大学院 教育学研究科 英語教育学専攻 教授 2001年4月より:広島大学大学院 教育学研究科 英語教育学専攻 助教授 1999年4月より:広島大学 教育教育学部 助教授 1991年4月より:広島修道大学 法学部 講師(教養英語担当) |