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科学技術と情報ネットワークが急速に進展するのにともない、私たち人間をめぐる社会環境と地球環境はここ数十年のあいだに革命的な大変化を経てきました。この大変化に対応するかのように、人間についてのこれまでの知では十分に説明しきれないような、さまざまな人間行動や社会現象が生じています。本学系は、諸科学において蓄えられてきたこれまでの人間についての知を前提にしながらも、人間をめぐるこうした現代的状況を踏まえて、人間についての知を刷新し、新しい学を構築することを目的にしています。この目的を実現していくための道筋には、次の三つがあります。

本学系では,以下のようなことを学びます

  1. 近代社会が構築してきた「人間性」が崩壊するのにともない、これまで以上に重要な意味を持ってきている問い――「人間とは何か」という問い――に迫る。
  2. いかなる人間も一人では生きていくことができない。人間はつねに社会的存在である。このような視点に立ち、人間の社会性の構造と歴史を考察する。
  3. 人間はいかに社会的か、人間はいかに歴史的か、要するに人間とは何か、これらの問いを、文学・美術・映画などの文化現象を通して具体的に探る。

第一の方向は「思想」研究の方向と名づけるべきもので、哲学や倫理学などの伝統を踏まえた人間存在についての思想を解明するとともに、造形芸術や演劇などに見られる人間の創造の営みに、理論と歴史の両面から迫ります。第二の方向――人間の「社会」的基盤を探ろうとする方向――は、社会のなかでの人間のあり方、行動、あるいは人間の自己形成の過程を、理論と実証の両面から追究します。第三の方向は「文化」研究に向けられ、文学・美術・映画などの文化的所産を、歴史と社会のなかに位置づけながら考察し、テキストやテキストの背後にあるもののより深い解釈をめざします。「思想」「社会」「文化」、これら三つの方向を有機的に関連させながら、本学系は、いまこの時代に人間として存在し、人間として生きることはいかなる意味を有しているかを追求し、新しい時代に立ち向かっていこうとするものです。

カリキュラム体系

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