自然界を構成する物質及びこれらをもとに人工的に合成された諸物質の物性、構造、化学反応性、機能性等を調べ、物質の本質を探究します。また、生命体として自然界に生存する動植物の生態と、それらについて細胞レベル・遺伝子レベルで研究し、生物の多様性や人間を含む生物体の生命現象を明らかにします。さらに地球・宇宙を構成する物質の構造や分布及び地球・宇宙の歴史や変遷・変動を解明します。

これらを目的として全体として物質や生物及び地球・宇宙を支配する基本原理や相関関係を把握することを目指した学系が自然科学系です。そのため、この学系は自然科学を構成する主な学問分野である物理科学、無機・有機化学、生物科学、地球科学で構成されています。

本学系では,以下のようなことを学びます

  1. 物質の持つ基本的性質を原子・分子・電子およびその集合体のレベルから理解し、それらの織りなす多様な物性現象やエネルギー形態を解明するとともに、それらの知識が今日の科学技術の発展の基礎となってきたことを理解し、物理科学の新しい展開の方向を探究すること。
  2. 様々な無機および有機物質と生体との相関を解明し、それらの微視的構造と機能を明らかにするとともに、化学反応の仕組みや制御法を研究して、優れた機能を持つ物質や材料を環境負荷なく創製するための基礎を養うこと。
  3. DNAレベルから生態系レベルまで、各階層の生命現象と生物の機能をさぐり、生物の多様性と進化ならびに様々な種間関係とそれらが織りなす生態系の仕組みを探究すること。
  4. 自然界の種々の元素や化合物の分布と循環・動態を解明するとともに、宇宙の誕生から地球46億年の歴史を振り返り、地球環境の変遷とその仕組みを解明すること。

さらに学系全体として、自然界の森羅万象に興味をもち、それらを統合的に理解する能力を養うことをめざしています。 そして、自然科学の諸分野の基礎を系統的に学修するとともに、他の学系と連携して人間と自然との共生関係を探究するための総合的な自然観と物質観を養うことを目標とします。

カリキュラム体系

人間・環境学研究科パンフレット
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